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寝室の部屋の明かりをつけてナナは部屋の中を見渡す
数週間前にクリスの見舞いに来たときと変わっておらず、相変わらず部屋の中は散らかっていた
ふふっ、と彼女は思わず笑ってしまった

「どうしたんだ?」
「ん?相変わらず散らかったままだなーって…」
「あ……」

そういえばナナが着たあの日以来とあまり変わっていないことにクリスも気がついた
だらしない自分の性格…だけど

「これからは…掃除に来てくれるか?」
「!……うん、いいよ」

もう二人は恋人同士だ
これからは彼の家に行く事が多くなってもおかしくない
クリスはそのままベッドの上に優しくナナを降ろした、ベッドに降ろされた事でようやく彼女はこれから始まる行為の事に気がついて頬を赤く染めて顔を俯かせてしまう
顔を近づけてくるクリスに口を開いた

「ま、待って…」
「ナナ?」
「わ、…わたし、初めて…なの…こういう事するの……だから、その……」

身体をもじもじとさせながら告白するナナはそのまま不安そうな瞳で上目づかいにクリスを見て、彼の服の裾を優しく摘んだ

「や、優しく……してね?」

クリスの理性はあっけもなく崩れてしまった
今の彼女の言い方はとても可愛くてすぐにでも食べてしまいたいくらいだった
彼は頷くとそのままナナの唇を塞いで、自分の上着を脱ぎ始める
脱ぎだすクリスの姿を彼女はただ黙って見つめる事しかできない。鍛え上げられた肉体が目の前に曝け出される
自分も脱ぐべきなのだろう、とナナは自分の服に手をかけるのだが震えて上手くボタンが外せない

「あ、あれ…?」
「…俺がやるよ、いいか?」

コクリと頷いてナナは自分の服から手を離した、それと同時にクリスの大きな手が彼女の服のボタンに手をかけて一つずつ外していく

パチッパチッ

ボタンの外される音が大きく聞こえる、ナナの心臓がうるさいぐらいにドクドクと鳴っている。クリスの心臓も同じだった、一つ一つボタンを外していくたびに見えてくる彼女の白い肌に興奮していた
やがて最後のボタンが外されて脱がせばブラジャーだけを身につけた彼女の姿が露になる
初めて曝け出す自分の肌、好きな人に見せるのはこんなにも恥ずかしいのかナナは両手で思わず隠した

「あ、あんまり見ないで…」
「綺麗だよナナ、とても……」

恥ずかしがる彼女に口付けるクリス
彼女がとても綺麗ですぐにでも自分の色に染めてやりたいと思った
ベッドに寝かせるとスカートとパンツも一気に脱がして全裸にさせるとそのまま両足を大きく開かせた、男を知らない秘部が露になる

「や、やだっ!見ないでクリスっ!」
「…っ、綺麗だ」
「あっ、やあぁっ…」

秘部へと顔を近づけてクリスは其処を思い切り吸い上げた
初めて吸われる感覚にナナは身体をビクリとさせて彼の頭を押し返そうとするのだが敵うはずがなかった
秘部の中から溢れてくる蜜をクリスは一滴も零すまいと吸い上げる
口で吸いながら両手で自分のズボンのベルトを外してパンツを脱ぐとすでに上を向いている自身を手で扱く、早く彼女の中に入れたくて堪らなかった

「あっ…んっ…」
「ナナ…もう我慢できない」
「あっ…!?」

クリスの方を見ればはじめて見る男の自身がゆらゆらと動いているのが見えた
あんなに大きなものがこれから自分の中に入るのかと考えると不安になる
引き出しからコンドームを取り出すと袋を破いてそれに装着する
そして自身を秘部の割れ目に数回こすり付ける

「やっ…あっ…」
「……入れるぞ」
「ん…っ…くぅ…あぅ…っ!!」

ゆっくりと自分の中にクリスが入ってくるのが感じられた
やはり初めてということもあって痛みがナナを襲う、苦しそうな顔をしている彼女に罪悪感を抱きながらもクリスは腰を進めてすべてを彼女の中に収めた

「はっ…入った…」
「んっ…クリス…」

痛かったせいでうっすらと涙目のナナにクリスは謝罪の意味も込めて何度も彼女に口付ける
優しい彼からのキスを受けながら太い首に手を回して覚悟を決めたように彼を見る
するとそれを見たクリスもゆっくりと腰を叩きつけた

「あっあっあっあぁっ…」
「…はっ…っ…」
「はぁぅ…あっああっ…」

気持ち良さそうに声を上げるナナの姿にクリスは満足していた
一度夢に彼女が出てきて抱いた事がある
あの夢も幸せだったが今はそれ以上に幸せだった
ナナが自分の腕の中にいて自分の物になったのだ

「んっ…あっやあああぁあぁっ…!!」
「っ…く…っ!」

最奥を突き上げてからクリスは欲を吐き出した
そして自身を抜くとすぐにナナに覆いかぶさって唇を塞いだ

「愛してる…ナナ」

驚いたように目を見開いたナナだがやがてそれはすぐに細められて私も、と返し二人で笑った


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