君の隣でドキドキしてる、これだけでもう十分さ


「…で、ここの式を当てはめればいいんだ」
「なるほど……」

もうすぐテストが近い為、悠となまえは自宅で勉強に励んでいた
わからない所があるので一つ年上の悠になまえは教えてもらっていたのだ
その時菜々子が居間に現れた

「なまえお姉ちゃん」
「菜々子?どうしたの?」
「おとうさんから電話があってね!今日は早めに帰れそうなんだって!」
「そうなんだ!じゃあお父さんの分のご飯も作らないとね」
「うんっ!」

嬉しそうに笑う菜々子の頭を撫でる
壁にかかっている時計を見ればすでに夕方の16時
父はおそらく18時ごろには帰ってくるだろう、そろそろ夕飯の準備をしなければ

「悠くん、続きはまた明日教えてくれる?夕飯の準備するね」
「俺も手伝うよ」
「菜々子も手伝う!」

結局夕飯は3人で作ることになった
今日の晩御飯はカレーだ、カレーと聞いて悠は何か嫌なことを思い出したのか暗い顔を一瞬していた
それぞれ分担して野菜の皮を剥いていく

「見ておにいちゃん!」
「上手だぞ菜々子」
「なまえおねえちゃんに教えてもらったんだ!菜々子ねいーっぱい練習したんだよ!」

悠に嬉しそうに話す妹になまえは頬が緩む
その時窓が何かに叩きつけられるような音が聞こえて外を見てみれば雨が降ってきていた
確か庭に洗濯物を干していたはずだ

「菜々子、洗濯物入れてきてくれる?」
「うん」

菜々子はニンジンを置いて庭へと走っていく
妹の背中を見送ってなまえは口を開いた

「菜々子、悠くんのこと大好きみたい」
「なまえの事も大好きみたいだぞ、色々話してくれた」
「どんな話?」
「俺のお嫁さんになりたいって話」

息が止まった
あの話はしてはいけないとあれ程言ったのに
顔が赤くなるのがわかる、悠も笑っているのがわかった

「あ、あれはつまりその…小さいときって色々とわからなくて、その、なんていうか「洗濯いれて来たよ」
「!!あ、ありがとう菜々子!!」

いいタイミングで帰ってきた菜々子になまえは大きな声を上げた
どこか変な様子の姉に菜々子は首を傾げていた



(なまえおねえちゃん、にんじんがすごく細くなってるよ)
(あっ…ホントだ、皮剥きすぎちゃった…)
(お兄ちゃん、なまえおねえちゃんどうしたのかな?)
(さぁな…)


どうやら私はこの設定が好きみたいですw堂島家シリーズとかでやりたいww
誰そ彼
120814



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