君が言うならそれが正解


「ねぇなまえお姉ちゃん」
「んー?」
「今日から来るいとこってどんな人?」

洗濯物を干していたなまえと、それを手伝う妹の菜々子
彼女は今日から1年間一緒に暮らすことになったいとこが気になって仕方ないようだ
なまえ自身も会うのが何十年ぶりとなるわけで、正直どんな人かと聞かれても答えるのが難しかった
最後に会ったのはお互いまだ小さかった頃で一緒に遊んだりはしたが特にやんちゃだったというわけでもなく、かといって暗かった訳でもない

「うーん……どんな人かなぁ?」
「……菜々子と遊んでくれるかな?」
「もちろん!」
「おうここにいたか」

奥から父の堂島がやって来た
菜々子は彼の姿を見つけて嬉しそうに笑うとすぐに駆け寄る

「コーヒー淹れたんだ、なまえも飲むだろ?」
「うん、ありがとお父さん」
「ねぇお父さん、今日から来るいとこってどんな人なの?」
「あー……なまえより一つ上でな…それで……」

堂島も菜々子の質問には困っていた
だが彼はなまえを見て何かを思い出したのか再び口を開いた

「なまえの初恋の人だ」
「!?」
「お姉ちゃんの?」
「あぁそうだ…昔一緒に遊んでたときにコイツがな「悠くんのお嫁さんになる」って言ってたんだ」
「ふーん…」
「ちょ、ちょっとお父さんっ!」

バシッと力強く父親の背中を叩いた
いてぇと堂島は片目を瞑るが口元は楽しそうに笑っている
なまえ自身も顔を赤くしながら頬を膨らました
そんな二人を見ながら菜々子はニコリと笑った

「お姉ちゃんの好きな人なら菜々子も好きになるよね!」

従兄弟がくるのが楽しみになった菜々子になまえは何も言えなくなってしまった



(菜々子待って違うの悠くんのことは好きとかじゃなくて…)
(嫌いなの?)
(いや、嫌いじゃないけど…その…)
(お姉ちゃんその人のおよめさんになりたいんでしょ?)
(いいい今はなりたくない!その話悠くんにしちゃ駄目だからね!?)


初のP4夢です。主人公が来る日の話です、堂島親子が好きです、一番ww
誰そ彼
120731


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