いつの時間も変わらぬ愛を


「わんっわんっ!」

寮で飼っている犬――コロマルという名前なのだがみんなで世話をすることになった
こう見えてもコロマルはペルソナが使えるちょっと変わった犬
そして今夜の散歩の担当は私と真田先輩になった



が、私は既に疲れている……



「ほら早く来い、何バテてるんだ」
「だ、だって…二人とも足速いんだもん……」

二人より遅くに公園にやってきたなまえに真田は首を傾げていた

「そうか…?これでもまだ遅い方なんだが…」
「わ、私は先輩と違って…運動神経良くないんですからねっ!」
「悪かった……俺はコロマルと走るが、お前は休んでおけ」

真田はそう言うとコロマルのリードをはずして一緒に公園内を走る
近くにあったベンチに座ってなまえは呆然とそれを見ていた


せっかく二人きりになれたのになぁ……


コロちゃんとではなくて、もう少し自分といて欲しいと思うのは我儘なんでしょうか?


でも走っているときの先輩はとても楽しそうで、輝いていて……




呆然と見ていると真田とコロマルがこちらにやってきた
なまえはハッと意識を戻して真田を見る

「そろそろ冷えてきたからな…帰ろう」
「……はい」
「ほら」
「え?」

真田が手を差し伸べてくる
なまえは驚いて真田の顔を見てしまった
彼女の驚いて自分を見つめる顔に気づいた真田が苦笑した

「なんだよ。手をつないで帰ろうなまえ」
「先輩……」
「…今は二人きりだろ」
「あ、アキ……」
「行きはコロマルに構ってばかりだったからな、帰りはお前だ」

真田の言葉になまえは嬉しくなって彼の手を握った
手を握るだけではなんだか物足りなくて彼の腕に自分の腕を絡めた
そしてピタリと彼に寄り添って幸せそうに微笑んで、寮までの道を帰った






2年前にP3Pをやっていまして、その時私は明彦が好きで好きでwその時の熱で書いた作品です明彦はホントいい男

100328
再録120712
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