だって愛に溺れそうだったから
*学パロ設定です
「いてっ!」
ぐっすりと眠っていた司馬昭の頭が何かで叩かれた、なんだと司馬昭は叩かれた頭を片手で撫でながらゆっくりと机から身体を起こした。ふと横に立っている人物を見れば教科書を丸めて片手で持っていたなまえが立っていた
「なにすんだよ、もう少し優しく起こしてくれてもいいだろ?」
「何度も声をかけて起きなかった昭が悪いわ」
先生ものすごく怒ってたわよ、となまえに言われて後でまた説教をくらうことを考えて
めんどくせ、と司馬昭は呟いた
「おーいなまえ!大変だ!」
「夏候覇?どうしたの?」
「飼育小屋掃除してたんだけどうさぎが逃げちまったんだ、手伝ってくれねぇか」
「もー何やってるのよ」
しょうがないなぁとなまえは教室を出て行く、がその前にまた司馬昭の方に振り返った
「昭!ちゃんと先生の所に謝りに行くのよ」
「わーったって」
ひらひらと手を振ってなまえを見送る。再び寝なおそうかと考えていると兄の司馬師が目の前にいた
「兄上…何か用ですか?」
「いや…なまえはお前の事が相当好きなようだな」
「え?」
「授業中も何度もお前を起こそうと必死だったぞ」
司馬師はふ、と笑って教室の窓から下を見下ろす。司馬昭も同じように横に来て見下ろせば飼育小屋があり夏候覇となまえが必死にウサギを追いかけていた。逃げてしまって大変なことのはずなのに楽しそうに笑っているなまえを見て司馬昭もつられて微笑んだ
「お前の事を好きなうちだけだ、あぁやって言ってくれるのは」
司馬師の言葉に司馬昭は兄を見つめる、だが彼はこちらを見ようとはせずにそのまま言葉を続ける
「失ってもいいのか?」
「……いえ、失いたくありませんね」
司馬昭は兄に頭を下げる。そして教室を出て行こうとするときに自分の席の足元に女物の上着が落ちていることに気がついた、拾ってじっくりと見てみればそれはなまえの上着だった。きっと自分が寝ているときにかけてくれたのだろう困った顔をしながら、そして立ち上がったときに落ちたのだ彼女の優しさに幸せを噛み締める
「あいつって…こんなに小さい身体してたんだなぁ…」
体格の大きい自分からしたらなまえの身体はとても小さい、上着を見ていたら彼女を抱きしめたくなってきた。司馬昭は上着をぎゅう、と抱きしめた
「可愛い…」
司馬昭はなまえの元へ上着を届けに行こうと教室を出て行った
だって愛に溺れそうだったから
途中からわかんなくなってしまった…とりあえず昭好きです
自慰
120203