君はシャイニングガール


※男主人公です!


幼なじみの直虎は小さい時はよく男の子にからかわれて、俺がよく守ってあげていた

――ありがとうなまえちゃん、わたし大きくなったらなまえちゃんの事守って上げられるくらいに強くなるね
――ははっ、期待しないで待ってるよ



数十年後

「やーいチビ!そんなんでよく槍使いこなせてんな」
「槍に振り回されないようにしろよー」
「やめてくださいっ!!」

数人の兵士に囲まれていたところに声がかけられる
露出度の高い鎧を見に纏った直虎が現れたのだ、直虎が現れたのを見て男達はギョッとなる。直虎が構えれば一目散に逃げ出していった

「なまえちゃん、大丈夫?」
「直虎か…ははっ、わりぃーな助かったよ」

女に助けられて情けねぇ
が、これが今の現実だった。俺より背の低かった直虎は今じゃ俺よりも背が高くて強くなった
そして俺はと言えば…身長160センチで止まってしまった。おかげで周りの兵士達からは馬鹿にされてその度に直虎が助けてくれる
これがまた情けなくて何度切腹を試みたか…っ!!

「つーか直虎、すげぇ鎧着てるな。爺ちゃんの命令か?怒らしたらこえーもんな」
「あ、あの…うん…ご、ごめんなさい…」
「何で謝るんだよ。似合ってんぜ、かっこいい」
「なまえちゃん……ありがとうっ!!」

直虎にぎゅうと力強く抱きしめられて豊満な胸に顔が埋まる
息ができなくて苦しい…けどこのままでいてぇ…っ!!

「おぉーすげぇナイスバディな姉ちゃんがいるぜっ!見ろよ三成っ!清正っ!」

突然聞こえた声にそちらを見れば3人の男が立っていた
直虎の鎧を見て興奮している正則に直虎はやだ、と小さく呟いてなまえの後ろに隠れる
清正は正則の頭を小突いた。三成が一歩前へ出て口を開いた

「そこのチビ!義元殿はいるか?」
「何なんだよお前らは、イキナリ名乗りもしないで」
「お前に名乗る必要などないだろう、さっさと義元殿の所に案内しろチビ!」

頭に来たなまえは怒りに拳をワナワナと震わせて三成を睨みつけた

「さっきからチビチビうるせぇんだよ…お前だって女みてぇな顔してるくせによ」
「!…お、女だと!?黙れチビめっ!!!」
「うるせ「なまえちゃんやめて…ケンカしないで〜」

ドガッ!バシッ!ドガッ!ガッ!
「お願いお願い…ケンカはやめて〜!!」
「ちょっ、まっ…なお…ぐふっ、やばいって…まっ…し、ぬ…」

直虎に散々蹴りを入れられたなまえはそのまま地面に倒れこんだ
側で見ていた男達も呆然とその光景を見ていた
周りが静まり返っている様子に気がついた直虎はそーっと目を開けて倒れているなまえを見て大きな悲鳴を上げた



* * *

「ぅ…ん…?」

うっすらと目を開けたなまえの視界に飛び込んできたのは心配をそうに自分を見下ろしている直虎の姿だった
気がつくと自分は彼女に膝枕をされていたのだ

「なまえちゃん!よかったー気がついて」
「な、直虎…!あ、あいつらは!?」
「もう帰ったよ……それよりなまえちゃん、本当にごめんなさいっ!!」

謝る直虎にいいって、となまえは返した
そして情けないと自分に小さく呟いた

「結局俺…またお前に守られたんだな。カッコわりぃ……」
「そんな事ないよ……相手が3人ってわかっても堂々と立ち向かっていくなまえちゃんかっこよかった……守ってくれて嬉しかった。なまえちゃんありがとう」

ニコリと微笑む直虎の笑顔になまえは頬を赤く染めてお、おうとぶっきらぼうに返事を返した





初の男主人公でした。こういう背が低くて可愛い男の子は好きです、男主人公に需要があるのか……女の子夢主にしようか迷ったんだけどあの直虎にボコボコにされるシーンを考えて男の子にしました。直虎ちゃん可愛くて好きです笑
誰そ彼
121217


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