暮れぬ愛


司馬一族…司馬師の元へとなまえは嫁ぐことへとなった
この時代では政略結婚などは当たり前の事で、その為ならいくら大事な我が子でも親は差し出す
そしてなまえはこの日初めて夫である司馬師と対面することとなった

「お前がなまえか」
「はい…よろしくお願いいたします。司馬師殿」

頭を下げて挨拶するなまえの顎を司馬師はぐいっと持ち上げた
驚いて彼女は司馬師を見る

「子元と呼べ、お前は私の妻なのだからな」
「は、い…し、子元殿」

素直に答えた彼女に司馬師は満足そうに微笑んだ、そして彼女の顎から手を離すとそのまま背中を向けた

「お前も司馬一族に入ったのだ…そして私の妻となった以上それ相応の役に立ってもらわねばならん」

政略結婚となった以上、愛してもらえるなどという保証はない
夫の為ならば自分がどんなに傷ついても役に立たなければならない

「…私は天下の頂点を目指す、それを手に入れたときの景色をお前にも味わわせてやろう」
「はい…ありがとうございます、子元殿」

今の言葉は彼なりの優しさなのだろうか?
しかし司馬師の言葉や振る舞いは父親にそっくりだと彼女は思った。なんというか支配しようというような所が、この一族に入った以上自分も支配されていくのだと感じた
考え込んでいるなまえを司馬師は寝台の上に押し倒した

「さっそく役に立ってもらうぞ…子を産め…なまえ」
「はい…子元殿」






司馬師のSっぽさが溜まりません…!鬼畜兄最高!!
自慰
120226


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