君のしゃれこうべでできた地球儀


*6部設定、仗助28歳設定です



交番の中からだらしない制服の着方をした学生達が出てきた
そしてその後に出てきたリーゼントの頭をした警察官の方に振り向く

「おめぇーらわかったんだろうな?」
「わーったよ!もう煙草は吸わねぇよ」
「制服もちゃんと着ろよ」
「うっせーよ、制服は関係ねぇだろ、てかあんただって警察官なのにその頭でいいのかよ」
「俺の事はいいッス!さっさと帰れよ」

結局制服はちゃんと直さずに学生達は帰っていく
やれやれ、と言った感じで仗助は学生達を見送る。彼らがああやって制服を改造したりする気持ちはわからなくもない、自分も学生のときはやっていたのだから
今の年齢ぐらいの子供達はアレがカッコイイと思うのだ

「パパー!」
「お…仗華!」

一人の小さな女の子が仗助に向かって走ってくる、両手を広げて仗助は娘を迎えてやり飛び込んできた我が子をそのまま抱き上げた

「仗華、こんな所で何してるッスか?」
「ママとおべんとう届けにきたッス!」
「え…?」
「はい、仗助くん」

今朝鞄に入れたと思っていた弁当が目の前に映し出された
弁当を持っていたなまえが顔を覗かせた

「あ、なまえ…」
「今朝慌ててたもんね…お弁当忘れてたよ?」
「サンキュ…これ食わねぇと元気でねぇからな、助かったぜ」

弁当を受け取ってそのままなまえの頬にキスをする
すると中から声があがった

「東方〜何交番の前でイチャついてるんだよぉ!」
「羨ましいぞ!毎日手作り弁当なんて!」
「ほ、放っておいて下さいッス!」

仗助は仗華を降ろす、娘は不満そうな目で父親を見上げる

「パパーもっとだっこ!」
「俺はまだ仕事なんだ…帰ってきてからな?」
「…わかった」
「じゃあね…仗助くん。お仕事頑張ってね」

なまえは微笑むと仗華の手を引いて家へと向かう
その背中を見つめながら仗助は改めて思う、かつて自分の祖父がこの町を守っていたように…愛する家族達が暮らすこの町を守っていきたいと…



「仗華もしょうらい警察官になるッス!」
「こーら、パパの口真似はしないの」




6部仗助は自分の祖父と同じ警察官だったらいいなーと思って書きましたwしかし髪型は相変わらずのリーゼントで「リーゼント警察官」って呼ばれてるといいな
淑女
120317


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