ラブ・アンド・ラブ


「来週テストだなんてやってられないね」
「はぁ…なんでこの世にテストなんてあるのかしら…」

マサチューセッツ州の大学に通う大統領の娘アシュリーはあの誘拐事件から数ヵ月後いつも通りの日常を送っていた。友人と来週にあるテストの話で嫌だの会話をしながら、幸せな毎日を送っていた

「ねぇ…ちょっと見て門の所にいる男!」
「かっこよくない!?」
「え…」

女子達が騒ぐ方向をアシュリーも見た、そして目を見開かせた
そこにいたのは自分を助けてくれた男…レオンが立っていたのだ、アシュリーはすぐに彼の元へと走る

「レオン!?」
「久しぶりだなアシュリー、元気にしてたか?」
「えぇ元気よ…レオンこそどうしたの?」
「君のお迎えだ」

そう言ってレオンは車の後ろを開けてアシュリーを先に乗せて自分も後から乗ると運転手に出発するように言った
車の中でアシュリーはレオンにたくさん質問を問いかける、自分のボディーガードはあの事件のときだけだったはずなのに何故学校まで迎えに来たのか
そうするとレオンはククッ、と笑った

「君が俺に会いたがってるって聞いたんでな」
「や、やだ…パパから聞いたの?」
「あぁ」

パパってば…とアシュリーは頬を赤らめながら頬を膨らませた

「俺は君のお迎えが終われば今日の仕事は終わりだしな」
「え…休暇もらったの?どのくらい?」
「2週間程」
「何して過ごすの?」

アシュリーがニヤニヤと笑いながら聞いた

「もちろん家族サービスさ」

とレオンは答えた。それを聞いてアシュリーはため息をついた
そう自分がいくら想っていたって彼は結婚していて子供もいるのだ
自分を誘ってはくれないかと少し期待したが彼は愛妻家なのだ



*****

「ロイド!どこにいるのー!?」
「ママー!」

ナナが大きな声で息子の名前を呼ぶ、すると大きな木の後ろからひょっこりと顔を覗かせて自分を呼んでいる息子の姿に気がついた

「ロイドこんな所にいたのね、何してたの?」
「んーとねあな、ほってたの」
「あんまりお庭を穴だらけにしちゃ駄目よ。ご飯にしましょうね、パパも呼ばないと」

ロイドの小さな手を握って家の中へと入る。レオンの部屋へと走って向かうロイドに転ばないでよ、と後を追いかけながらナナは声をかける
レオンの部屋の扉を開けてソファーで資料を読んでいたレオンがロイドに気がついた

「パパー!」
「ロイド…」

レオンは資料を横に置くと両手を広げてやればロイドは彼に抱きついた、そしてレオンはそのままロイドを抱き上げる。ナナも部屋に入ってきてその幸せな様子を見ていた

「少し重くなったな…」

普段仕事でいないレオンに今日からしばらくはたっぷり甘えられる、ロイドだけではなくナナも嬉しかった


「ロイド、ちゃんとニンジンも食べなさい」
「やだ」

ロイドの口元にニンジンを持っていくが顔を横に向けるロイド
もう一度持っていけばまた反対に顔を反らされる

「ロイド!!」
「ふぇ…うああああんっ!!」

母親に大きな声で怒鳴られてそれにロイドは怯えて大きな声で泣き出した
いつもこんな感じで過ごしているのかとレオンは微笑みながら見ていた
そして泣き出したロイドの頭を撫でながらレオンは優しく声をかけた

「ロイド…ママがお前を怒るのは、お前の身体の事を考えてるからなんだぞ…好き嫌いしてたら大きくなれないし、好きな女の子も守ってやれないぞ」
「……にんじんたべたらパパみたいになれる?」
「あぁ」
「じゃあたべる!パパみたいになりたい!」

ロイドはそう言うとニンジンを食べ始めた。レオンはそう言って偉いぞともう一度頭を撫でた、いつもならここでナナはロイドにニンジンを食べさせることができずに結局自分が食べてしまうのだ。父親が言うとやはり違うのか

食事を終えるとロイドはレオンにたくさん遊んでもらい遊び疲れるとソファーの上で寝てしまった、そんな我が子の寝顔を見ながらナナシは幸せそうに微笑んでタオルケットをかけてやる

「全部一人でこなしてるナナシはすごいな」
「ふふ…もう慣れちゃったわ」

レオンは違うソファーに座りながらその様子を見ていた。ナナは微笑むとそのまま彼の横に座る、そしてそのまま彼に凭れかかった

「レオンがいてあの子嬉しいみたいね」
「そうだな…ロイドだけじゃなく、ナナもじゃないのか」

レオンはそのままナナシの顎を掴んでキスを交わす
そう、ロイドだけではないナナだって普段レオンがいなくて寂しいのだ。それが2週間は彼がいる

「さて…2週間は時間があるわけだし……そろそろ二人目でも考えるか?」
「レオンったら…!」

でも家族が増えるのは悪くない、レオンはそのまま彼女をソファーの上に押し倒した







レオンの家族夢が書きたかったんです。息子はパパ似のイケメンだといいなーそんでパパの口真似して「なけるぜ」とか言ってたら可愛い、そんで幼稚園の先生が好き。年上好きなのはパパ似ww
降伏
120212


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