きみに逢いたい月曜日
数週間前にレオンが帰ってきた
ヨーロッパに連れ去られたと言うアメリカ合衆国の大統領の娘アシュリーの捜索にレオンは出ていた
色々と新たな脅威と出会ったようで帰ってきたときにはかなり疲れている様子だった
ナナはベッドにそのまま倒れこむように寝たレオンに心配そうに声をかけたが
「しばらくは一緒にいられる」
という言葉を聞いて満面の笑みを浮かべてそのまま一緒に横になった
そして冒頭に戻る訳だが
確かにレオンが帰ってきてから数週間経ち、彼はどこにも出かけずに家にいた
家にいたのだが帰ってきた次の日からずっと自分の部屋に篭っている
顔を合わすのは食事の時と彼がトイレに行くときぐらいで、それ以外はずっと部屋に篭っている
何をしているのかナナにはまったくわからない。様子が気になって彼女はレオンの部屋の様子を覗き込んだ
するとレオンはパソコンに向かってキーボードを叩いていた
構って欲しい、その一心でナナはそっと彼に近づいて後ろから抱き着いてやった、するとキーボードを叩いていた手が止まりレオンはナナを見た
「どうしたんだ?」
「レオンこそ何してるの?」
画面を覗き込もうとしたのだがレオンがパソコンの画面を閉じた。そして少し言葉を濁して「レポートだ」と一言言った、何でも今回のヨーロッパで新たな敵と遭遇したらしい、それはラクーンシティの悲劇でのゾンビとはまた違っていたらしい、詳しく聞こうとしてもレオンは教えてくれなかった。意地悪で教えないのではなくナナを巻き込みたくないというレオンの優しい心遣いだった
「少しは休憩しないと疲れちゃうわよ?」
「あぁ…そうだな。君も構って欲しいみたいだしな」
「何よソレ」と言えば「本当の事だろう?」と返されてしまい、二人で笑って唇を重ねた。
「ん……レオン」
「どうした?」
「髭…生えてる」
キスの時に何か違和感を感じたナナは目を開けて唇を離してレオンの口の周りを見ればうっすらと髭が生えていた。ずっと部屋に篭っていたため髭をしばらく剃っていなかったのだ
「レオンもオジサンね」
「まだ27だそ」
「ふふっ…でも貴方に髭は似合わないわ、さぁ剃って」
わかった、とレオンは立ち上がると洗面所へと向かう
そして何かを思い出したようにナナの方に振り返った
「午後から出かけるか?」
「!…えぇ!」
ナナはニコッと微笑んでレオンに返事した
きみに逢いたい月曜日
(ところで俺はいつになったら髭が似合うと思うんだ?)
(そうね…もう少し老けたら……かな)
(泣けるぜ)
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バイオ6発表記念に、PVでレオンが少し老けてて髭が似合ってましたねww4のレオンは髭は似合いません…甘いマスクをしてるからです。でも6がいい感じだったので今からとても楽しみです
恋人
120121