フラグ回収率10%未満


※バイオ6ダウンロードコンテンツプレデターモードのお話です


「てめぇがあそこで撃ってりゃもうちょっとコンボがいってたんだ!」
「ならその背中ので撃ってりゃよかっただろ、飾りかそれは」
「なんだと…!?」

ぎゃあぎゃあと言い争うピアーズとジェイクにナナが二人の間に入る

「やめて下さい二人とも!もう終わったんだからいいじゃないですか」
「チッ…」

ナナに言われて二人ともあっさりとケンカをやめる
惚れた女に言われてはやめざるを得なかったのだから、座ってヘリが来るのを待っていたクリスとレオンももちろんナナに惚れている
この男達がマーセナリーズに参加したのも彼女が行くと言ったからなのだ

「それにしても迎えのヘリが遅いな」
「あぁ…」
『エージェント緊急連絡だ!ウスタナクがそちらに向かってる!至急自分達で対処してくれ!!』

ヘリからの緊急連絡に全員が銃を構えた
ナナが辺りを見ると倒れたバスの上に大きな影が見えたのだ、それはウスタナクだった巨大なアームを構えている
男達は一斉にナナの前に出て庇うようにした

「ナナ、なるべく後ろに隠れているんだ」
「俺の側から離れるなよ」
「レオンさん、クリス隊長…はいっ!」

頷くとナナは銃を構える、ウスタナクはバスから飛び降りて一斉にこちらに向かって走ってくる5人はそれぞれの方向へと避ける
ものすごいパワーだ、とナナが恐ろしく感じた時。身体がガシッと伸びてきたアームによって捕まる

「きゃあっ!!!」
「「「「ナナっ!!!」」」」
「た、助けて…っ!いやああああぁぁっ!!」

ウスタナクはナナを捕まえるとそのまま走り出す
男達は彼女を捕らえられた怒りをウスタナクに向け全力で追いかけた

「てめぇ待ちやがれっ!!!」
「ナナを離せっ!!」

先に追いついたジェイクとピアーズ
彼らが銃を構えるとウスタナクはナナを高く持ち上げて彼らに見せ付けるようにする
彼女を投げ飛ばすのか、と構えていた二人
だがウスタナクはナナの服の裾を掴んで捲り上げると白い肌が露になりブラが彼らの前に曝け出される格好になった

「な…っ!?」
「や、やだー!見ないで下さいピアーズさん!ジェイク!」
「ん、んな事言ったって…ぐあっ!!!」
「うわあっ!!」

目をそらした二人をウスタナクは狙い二人を蹴り飛ばした
満足そうにウスタナクは声を上げると再び走り出す
走り出した先にはレオンとクリスが待ち受けていた

「さぁ囚われた姫を助けるぞ」
「油断するなよレオン…」
「レオンさん!隊長!」

二人の姿にナナは嬉しそうに声を上げる
大きな足で二人と蹴り飛ばそうとしたのだが上手く交わされてしまう
その隙にレオンが捕らえられているナナのアームに飛びついた

「今助けるぞ」
「レオンさん…んうっ!」
「ナナ!?」

身体の締め付けられているのが先程より強くなる
ナナは苦しそうに目を閉じて思わず声を漏らす

「んあっ…だ、だめ…っ、そんなきつく締めないで…っ…んっ」
「ナナ…そ、そんな声を出すな」
「だ、だって…んくっ…!」

涙目でこちらを見てくる彼女の姿にレオンは思わず目を奪われる
そしてその隙をつかれて彼はウスタナクに思い切り殴られ吹っ飛んだ

「レオンさんっ!!あっ!」

残されたクリスがナナの捕らえられている部分を撃ち彼女は開放される
急いで彼女の元へと駆け寄りクリスは手を差し伸べて立ち上がらせる
だがまたもウスタナクの蹴りによってクリスの体が飛ばされる
ナナはすぐに駆け寄った

「隊長…っ!しっかりしてください」
「ナナ…逃げるんだ、お前だけでも先に…」
「そ、そんな事できません…」

そんなナナの元へウスタナクが来る
彼女は立ち上がるとクリスを庇うようにして立つとウスタナクを涙目で見た

「もうやめて下さい!これ以上みんなを傷つけないでっ!」
<………>

潤んだ瞳で見つめられてウスタナクは足を止める
それに気づいたウスタナクを操っている者たちが通信で声をかける

『何をしているんだウスタナク止めをさせ!』
『な、なんだデータに異常が!?鼓動が上がっているぞ!』

「きゃあっ!!」

またもウスタナクに捕らえられるナナ
彼の方へと近づくように寄せられて彼女は嫌だ、と足をバタバタとさせる
はぁ、はぁと荒い息遣いが聞こえてナナは身体をゾクリとさせた

<お前をお持ち帰りする>
「え……い、いやああああ〜!!」

悲鳴を上げるナナも虚しく彼女はウスタナクに連れて帰られるハメになってしまった





バイオ6ゲームのダウンロードコンテンツのプレデターというのがあるのですがそれをやっていて、ウスタナクに捕らえられた後実際に私連れ回されまして…そこからできた話です。いや、しかしあのミニゲームおもしろいですはい
レイラの初恋
130221


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