ルージュの囁き


身体が酷く重く感じられた
それもすべての原因は昨夜の情事だ
長い傭兵生活で相当溜まっていたのか、すべてをぶつけられたような感じだった
禁欲生活には慣れているはずなのに愛する女の前ではそれも無意味なのか
こちらへやってくる足音に気がついたナナはそちらを見た
上半身裸でズボンだけというスタイルのジェイクだった

「気分はどうだ?」
「……腰が痛い」
「だろうな」

彼はその場にしゃがみこんで林檎をかじり始める
そして一口かじったそれをナナに向けて差し出した

「食うか?」
「いい…それより謝るとかないの?」
「途中からお前も善がってたじゃねぇか」

喉の奥で笑い出すジェイクに昨日の自分の行動を思い出して体中の熱が一気に熱くなるのを感じた
確かに途中からあまりの快感に自分から彼の腰に足を回して強請っていた
それもこれもすべてこの男のせいにしたくなった
隣に置いていた枕をジェイクに向かって投げるが彼はそれを簡単に避ける

「おいおい乱暴だな」
「ジェイクのばかっ!きらいっ!!」

そう言うと自分に背中を向ける彼女にジェイクは目を細めた
わかるぐらいに耳まで真っ赤になっている、きっと頬も赤く染めて今にも恥ずかしくて泣き出しそうな顔をしているのだろう
彼女にそっと近づいてその赤くなっている頬に唇を落とした

「ジェ「悪かったよ」

謝る優しい声が聞こえた

「お前を前にしたら歯止めが利かなくなっちまったんだ……」
「ジェイク……んっ」

頬を両手で挟まれて唇を塞がれた
時々低く甘い声で囁くから本当にこの男はずるい
さっきまでの怒りもどこかに簡単に消えてしまう

そして私はどんどんとこの男に堕ちていくのだろう…





世の中はジェイシェリかもしれないけれど私はジェイク好きなので書くよ!きっとジェイク夢見たい人だっているはず…っ!!
レイラの初恋
121023


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