お約束の展開で非常に恐縮なのですが、


日も暮れて日付も明日に変わろうとしている
クリスとナナはベッドの上で愛を深めていた
お互い全裸になりシーツを腰の辺りまでかけている、クリスは彼女の細い腰を抱きしめてキスを繰り返す
彼の太い首に手を回してキスに答える

「ナナ…」
「んっ…クリス…」

お互いの名前を呼んで見詰め合えばその日一番深いキスをされた
クリスの舌が入ってきてナナの舌を捕らえてそのまま絡める
はぁっ、と呼吸を整えようとする彼女の息が聞こえる
その息がとても官能的で自分を誘っているようだった
耐えられなくなったクリスは唇を離すとナナの上に覆いかぶさった

「ナナ…いいか?」
「ん…」

その時だった
突然部屋の扉が開かれて二人は慌てた
部屋に入ってきたのは二人の大切な宝物でもある娘のクリスティだった

「パパーママー……」
「ク、クリスティ!?」
「ど、どうしたの!?」

クリスは急いでナナの上から退いた
彼女も慌てて起き上がってシーツで胸元を隠した
クリスティはそんな二人の様子を気にもせずにベッドまで寄って来るとクリスの大きな手を握った

「パパ…ひとりでねるのこわいの…いっしょにねて」
「クリスティ…せっかく一人部屋を与えたのにこれじゃあ意味がないな」
「こわいの!パパいっしょにねてぇぇぇ、うぇぇぇっ…」

最後は泣きながら言うのでクリスはわかった、と娘の頭を撫でた
先に部屋に行くように指示してからクリスはベッドの下に落ちていたTシャツとズボンを拾って履く

「……行って来る」
「ちゃんと朝までクリスティの側にいてあげてね」

それはつまり自分とは今日は行為をする気はないということだった
クリスはわかった、と答えると残念そうに肩を落としながら部屋を出て行った





嫁とできなくて残念なんだけど娘の可愛い寝顔に許しちゃうクリスパパ
レイラの初恋
120724


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