「こうして王子と幸せに暮らしましたとさ…ケッ!!どれもこれも結局幸せになるんじゃねぇか」
絵本を読み終えたジェイクは呆れたように本を閉じると少々乱暴にベッドの上に放り投げた
「ジェイクおにいたん、次はこれよんで」
「どうせこれも似たような話だろ」
「クロエちゃん、俺が読んであげるよそんな下手くそな読み方するやつより俺のが上手いよ」
ひょっこりと顔を出したピアーズが持っている絵本を見せながら言う
その言葉にジェイクの眉がピクリと動いた
「ハッ!王子だけだろテメェが上手いのは」
「お前には王子なんて役向いてないもんな」
「なんだと!?」
ケンカを始めた二人にクロエは持っていた絵本を持ってちょうど通りかかったシェリーに声をかける
「シェリーおねえたん、これよんで」
「いいわよ、あの二人うるさいから隣の部屋に行きましょ」