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地下への階段を降りた3人
そしてレオンは壁にあるマークを見て思わず駆け寄った
手を壁に当てて埃を落としていく、そこにあったマークはアンブレラのものだった

「やっぱり…アンブレラが関係しているのか」
「アンブレラ……」

ナナも呟いて壁のマークを見る
どこかで見たような気もするのだが思い出せない

「スカーレット。この先が研究室か?」
「えぇ…もう少し進めば…」
「よし、行くぞ」

レオンは銃を構えて進み出すナナもレオンと同じように続いた

「きゃあっ!」

その時後ろを歩いていたスカーレットが躓いた
レオンは急いで駆け寄り彼女を助け起こす

「大丈夫か?」
「えぇ…ありがとう…」
「………」

スカーレットはレオンの首に両手を回して立ち上がる
その密着行動にナナはむっ、となった

少し転んだだけで…密着しすぎじゃないかしら…

自然と頬が膨らんでしまう
そしてレオンとバッチリ目が合ってしまった

「どうしたんだ」
「なんでもないわっ!!」

何故か怒っているナナにレオンは首を傾げる
そんな彼女の様子を見ていたスカーレットは小さく笑った

「彼女は貴方のコレかしら?」

スカーレットはレオンに小指を立てて聞く
レオンはそれに首を横に振った

「いや…残念ながら違う」
「そうなの?でも彼女…ヤキモチ妬いてるみたいね」
「え?」
「わからない?私に嫉妬しているわ…貴方のことが好きなのね」

ナナが俺を好き?
そんな馬鹿な、彼女自身からも言われたんだぞ。俺を好きにならないって
ナナにはヴィンセントもいて……


なんで…?
彼がどこの女性と抱きつこうが別にいいじゃない
私にはヴィンセントがいるのよ。なのにどうして彼が他の女性と話すのを嫌がるの?
どうしてこんなに胸が苦しいの…?


「あれよ!あれが研究室だわ」

スカーレットの言葉にレオンとナナは現実に戻される
彼女が指を指す方向に大きな扉があった
レオンはすぐに扉へと駆け寄りドアを勢い良く開けた
中には怪しい実験器具が置かれており、いくつか檻があった
ナナが中を見てみれば死んでいるのだろうか?人がいた

ナナ「、むやみに檻に近寄らない方がいい」

レオンはナナの肩を掴んで引き寄せる
その行動に思わず心臓が大きく跳ねた
そしてレオンは辺りを伺い人が倒れているのに気がついた
一人の男が銃で何発か撃たれていた
ナナがすぐに脈を測るが首を横に振った

「ダメ…死んでるわ」
「そうか…白衣を着ているから彼がスカーレットの恋人か?」
「そう、ね……所で彼女は?」

ナナが死体を調べながらレオンに尋ねる
レオンもスカーレットがいなくなったことに気がついて立ち上がって辺りを見る

「スカーレット?どこだ!?」
「……ケネディさん」
「どうした?」
「変だわ、この死体」

ナナも立ち上がってレオンの方を見る

「変?」
「えぇ…拳銃で撃たれてるのは間違いないんだけど…体もまだ温かいの。死んで数十分しか経っていないわ…」

つまり彼は数十分前まで生きていた…
数十分前に…館の中にいる人物に殺された

バンッ

銃声が鳴り響いた
側にいたレオンが床に倒れ込んだ
ナナは大きく目を見開いてレオンの方を見た

「ケネディさんっ!!?」
「何故温かいかって?私がほんの数十分前に彼を殺したからよ」

女の声がした
そちらを見ればスカーレットが銃を構えていた

「貴方…!!」
「ふふっ…安心しなさい。貴方もすぐに殺してあげるから」

スカーレットはナナに向けて銃を構えた


110719

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