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ずっと夢見ていた君との再会
「会いたかった…ナナ…」
レオンはキツく抱きしめて彼女の髪の毛に触れる
「髪…あの頃より大分伸びたんじゃないのか?いや…そんなことはいいか、今まで連絡もなかったから心配したんだぞ」
「何してるんだ!!」
突然二人に大きな声が聞こえた
レオンがそちらを見れば一人の男がこちらを睨んで立っていた
そしてすぐにレオンの手首をつかんでナナを離させる
「彼女を離せっ!!」
「ヴィンセント!落ち着いて…」
ヴィンセントという名前を聞いてレオンはすぐに思い出した
どうやらこの男が新しく仲間に入った男らしい
しかしナナも彼の仲間なのだろうか?とレオンは思った
「この人大分疲れてたみたいなの…私を"誰か"と間違えてたみたい」
「え……?」
ナナの言葉にレオンは思わず耳を疑う
そんな彼に気づかず話を続けるナナ
「私…この人の恋人にソックリだったみたい」
「!…そうか」
「ま、待ってくれナナ…何を言って「ナナ、しばらく外に出ていてくれないか?彼に話がある」
「わかったわ」
レオンの言葉を遮りヴィンセントはナナを部屋の外に出した
残されたレオンは呆然となる
さっきからナナと話が噛み合ってない上に自分と数年ぶりに再会したというのに反応が薄い
「君が…レオン・S・ケネディだね?初めまして僕はヴィンセント・グレイ。今日からここの仲間だ、よろしく」
「あぁ……」
「彼女が…ナナが気になるかい?」
ヴィンセントの言葉にレオンは反応した
彼はメガネを直してから話し始めた
「彼女の名前はナナ…苗字はギルバートだ。ラクーンシティからの生存者」
「やっぱりナナなんだな…!」
レオンは嬉しくなった
彼女が生きていたことに、だが次に彼から残酷な言葉を聞かされる
「君は…彼女の恋人か何かか?」
「あぁ…」
「……残念だが彼女は君の知っている"ナナ"じゃない」
「さっきからどういうことだ?」
「彼女は記憶を失っている…最初は自分の名前しか覚えていなかった」
記憶がない…?
ナナが?一体どうして…?
「僕の友人の情報によると…ナナはゾンビに追われていたらしくどこか高いところから落ちたらしい。それを助けたのが僕の友人だ、そして僕の父が経営する病院に運ばれてきたんだ」
やはりあの日ナナはラクーンシティに…
レオンは唇を噛んだ
「本題はここからだケネディ君。ナナには近づかないで欲しい」
「!何…?」
「彼女と僕は今付き合っているんだ。結婚だって考えている」
ヴィンセントの言葉にショックを受けるレオン
だが自分だってずっと彼女のことを想って探し続けてきた
「ナナを好きなのは俺も同じだ」
「彼女は君の知っているナナじゃない。辛いことを思い出させたくないんだ…それに君といたらナナが危ない目に合うんじゃないのか?」
レオンの体がピクリと反応した
今の自分の立場を考えればナナは危ない目に合うかもしれない
ヴィンセントはメガネを直して部屋を出ていく
「ケガの手当は後でさせてもらうよ」
そう言い残してヴィンセントは部屋を出ていった
オリキャラのヴィンセント。イメージは三国無双6の鍾会にメガネをかけたような感じ、そしてヒロイン記憶喪失です。頑張れレオン!
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