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レオン・S・ケネディ
ラクーンシティからの数少ない生存者
エージェントとして活動しながらも彼は行方不明になっている恋人、ナナを探し続けていた
そして月日は流れる…2002年


特命を受けた俺は南米に派遣された
元アンブレラ研究員が接触したとされる麻薬王の捜査
ジャック・クラウザーと共に調査に向かった
そして…こんなところにはないと思うがナナの情報もないか、と期待した
だがやはりそう簡単にはいかず彼女の情報は何もなかった
よりいっそう強く思ったのはウイルスのない平和な世界にすることだ


南米からの帰還
共に帰ったマヌエラという少女は早速アメリカ政府に保護された
レオンは連れて行かれる彼女の背中を複雑そうに見送った
入れ違いに男がやってくる

「ご苦労だったな、しばらく休みたまえ……が、その前にケガの手当をしないとな」

レオンは頷いて車に乗りこんだ
座り込んだ途端にどっと疲れが出てきた、ぼんやりとしながら窓の外の景色を見る

(少しでもあればと思ったが…やはりナナの情報はなかったな…)

だが彼女が危ないことに関わっていなくてよかったと安心もした

「そうだ。合衆国特務機関に新たな仲間が加わったことを教えておく」
「仲間…?」
「あぁ医学に詳しい者だ、名前はヴィンセント・グレイだ。君の手当をしてくれるのも彼だ」

医学…その言葉を聞いて少し期待したがどうやら違う人物のようだった


着いてから医療室に行き、中を覗き込んだ
だが誰もいないらしく疲れもあったせいか奥のベッドに倒れ込んだ

そういえば…学生の頃もこんな事があったな……
あの時ナナと出会ったんだ…

遠い昔の記憶を思い出すレオンは瞳を閉じた
その時医務室の扉が開かれる、入ってきた人物はレオンの姿を見つけて駆け寄る

「あの…貴方大丈夫?」
「……ぅ」

体を揺さぶられたレオンは意識を覚醒させる
自分に声をかけた人物の方へと視線を向けるそして目を見開かせた

「疲れていたの?」
「ナナ…?」
「え?」

レオンは急いで起き上がって彼女を抱きしめる
そこにいたのはずっと探していた恋人ナナがいたからだった
抱きしめて彼女の温もりを感じるレオン
間違いないナナだ、ナナがいる

「会いたかった…ナナっ…!」


やっとヒロイン登場です…110626

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