07
ナナも俺もお互いを依存していた
二人でいなければならない程に、寂しくて死んでしまいそうになる
一緒に暮らそう
そう言ってから時間が経ち季節は夏から冬へとなった
「ここの物件なんかどうでしょう?」
レオンとナナは不動産屋に来ていた
そこの男が一件の物件を紹介してくれた
さっそくそれを二人が見る、アパートでそこまで狭くもなく二人でクラスには十分な広さだった。家賃もそこまで高くない
「悪くない物件だな。ここを一度見せてくれないか?」
「えぇいいですよ。車を用意しますので少しお待ちください」
男はそのまま外へと出ていく
ナナはそれを見送りレオンの顔を見た
「どうしたんだ?」
「いえ……ホントに貴方と暮らすことができるのね、と思って」
「まさか…冗談だと思ってたのか?」
「それは思ってないわ…ただホント夢みたいで……」
嬉しい、とナナは少し震えた声で言った
レオンはそんな彼女を優しく抱きしめた
ようやく二人で暮らすことができる。ナナと結ばれた日から毎日暇さえあれば電話をするほど、1時間でも会える時間があれば会っていた
1分1秒でも長く二人でいたい
それがようやく叶うのだ
紹介されたアパートへとやってきた
外見も可愛らしく周りもとても静かだった
ナナはひと目で気に入りレオンを見る、彼も気に入ったようだった
部屋へと案内される
部屋の景色からは街並みを見下ろすことができ、夜になればとても綺麗になるのだという
「ここに決めたよ」
「はい、ありがとうございます……いつから入居されますか?」
「今日でもいいなら今日からだ」
レオンの言葉にナナシは驚いていたがすぐに微笑んだ
自分も一緒に住めるのならすぐにでもと考えていたからだ
契約は無事に終了して男は帰っていった
「レオンってば…荷物まだ何もないのに…」
「明日には来るしいいだろ?1日ぐらい耐えられるさ」
「そうね……でもさすがにお腹すいたわ」
「…外に何か食べに行くか」
レオンが立ち上がりナナも同じように立ち上がった
するとレオンは突然振り返りポケットから箱を取り出し、ナナに渡す
何かと箱を開けてみれば指輪が入っていた
「これ…!」
「少し早いがクリスマスプレゼントだ」
「レオン…ありがとう…っ」
さっそくレオンはナナの左手の薬指につける
それは彼女の指の中で光り輝いた
レオンの左手の薬指にも同じ指輪がつけられている
二人は左手を絡ませて外へと出かけた
季節の流れ、展開が早すぎてすみません…
110606