ヘビースモーカーの禁煙


この一服がたまらなく好きだ
高校の頃から吸っているのもあるが簡単にやめることなんざできねぇ
楽しみの一つでもあるこの一服中にアイツがやってきた

「承太郎!!」
「…そんなでけぇ声で呼ばなくても聞こえてる」

大きな声で入ってきたなまえに承太郎はやれやれ、と煙を吐き出す
その様子になまえはむっ、とした顔をして彼に詰め寄る
詰め寄ってきた彼女に少々驚きながらも見上げると口にくわえていた煙草を取り上げられた

「てめー何しやがる」
「承太郎、今日から煙草禁止だからね」
「はぁ?」

訳のわからないことを言われた上に突然の禁煙宣告
承太郎は時を止めてなまえから煙草を取り上げた

「これは駄目だから……ってあれ?あれ??…あーっ!時を止めたわね!!」
「イキナリそんな事言われてもな…やめる気にはなれんぜ」
「駄目なの…」

少し顔を俯かせたなまえに承太郎は隣に座らせた
そして頭をポンポン、と軽く叩いてやる

「理由を言ってみろよ」
「……の」
「ん?」
「…赤ちゃんが…できたの、私と承太郎の…」

顔を赤くさせて言うなまえに承太郎は目を見開いた
そしてやれやれだ、と灰皿に煙草を押し付けた
その行動になまえは彼を驚いて見つめる

「そういう事は早く言え」
「う、うん…ごめんなさい」

承太郎はなまえのお腹に手を当てた
優しそうな瞳で微笑む彼になまえも嬉しそうに微笑んだ


ヘビースモーカーの禁煙
(イキナリの禁煙か…やれやれだぜ)


承太郎禁煙生活スタート話
リビドー
110606


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