モテモテハニー


ここはSTARS病院
そこで務めている私ナナ
ナースとして毎日患者さんたちのお世話をがんばっています
そしてナースセンターに患者からのコールが鳴った


「はい……あぁまた貴方?……はいはいわかったわ」

ジルが呆れたように返事をして切った
そしてジルはナナの方に向く

「ナナ、402号室の患者さんが貴方を呼んでるわ」
「え…?また…?…わかりました行ってきます」

ナナもまたか、といった様子で患者の病室へと向かう
その背中を見送りながらレベッカがジルに声をかける

「402って…確かビリー・コーエンさんの部屋ですよね?」
「えぇ…どうやら彼はここに入院してからナナの事をえらく気に入ったみたいよ」
「そうみたいね、この間私が食事を持っていったら食べなかったもの。ナナが運んできた時は食べたのに、つまらない男ね」

ジルとレベッカの話を聞いていたエクセラは二人の話を聞きながら爪の手入れをしていた
その言葉にジルとレベッカもため息が出た



「失礼します」

402号室の扉を開けて中に入ると雑誌を読んでいたビリーがこちらを見た
ナナだとわかるとニヤリと笑う

「ビリーさん。何か御用ですか?」
「さん付けはやめろよナナ。まぁアンタに会いたかっただけだ」
「え?それだけの為に呼んだんですか!?」
「あぁ」

あっさりと答えるビリーにナナは呆れた
ナースコールを手に取りビリーに向けた

「いいですか?これは本当に容態が急変したときとかに使うものです。何もないのに呼び出すのはやめてください」
「固い事言うなよ」
「わっ!!」

ナナの腕を掴んでビリーは自分のベッドの上に彼女を乗せる

「ちょ、ちょっと…!」
「なぁ…アンタに惚れてるんだ。今からでもいいから俺と付き合ってくれよ」
「そ、それ「診察の時間だ」

部屋に別の人物の声が聞こえた
二人で扉の方を見ればウェスカー医院長がそこに立っていた
ウェスカーは二人に近づくとナナの腕を掴んであっさりと二人を引き離した
ビリーはその行動にウェスカーを睨む

「何の様だ先生…」
「さっきも言っただろ?診察だ。ベッドの上にナナがいたんじゃ君を診れない」

絶対にこの男はわかってやったハズだ、とビリーは彼を睨む
ウェスカーはナナにカルテを渡して彼に質問する
ナナはその横でメモを取ろうとしたときだった

(あれ?なんか腰に違和感が……)

ナナがそろりと自分の後ろを見る
すると隣に立っているウェスカーがピッタリと密着をしてナナの腰を触っていた

(ウ、ウェスカー先生!?)
「…昨日の朝は?」
「別になんともない…」
「何をしているんだ、ちゃんとメモを取れよ」
「あ……は、ぃ」

ウェスカーに言われてナナは何も言えなかった
段々とエスカレートしていくウェスカーはナナシの尻を撫で、スカートの中に手を入れようとしていた

「ナナ!」
「ぇ…?」
「え?じゃないだろ…体温計貸してくれよ」
「!…あ」

ビリーの言葉で我に返ったナナ
しかし未だにウェスカーはやめようとしない
そこでナナはこの場から逃げる方法を思いついた

「あ、ごめんなさい…体温計忘れてきたみたいなんで取ってきますね!」
「!」
「アンタでも忘れるのか…珍しいな」

ウェスカーが小さく舌打ちをした
ナナは急いでビリーの部屋から飛び出した

「危なかった……あそこにいたら二人に襲われちゃうわ……きゃあっ!!」

走っていたナナは曲がり角で人にぶつかった

「いたた……」
「すまないナナ、大丈夫か?」
「レオン…」

ぶつかった相手は小児科担当のレオン
若いお母様方に人気のある先生で病院内でもモテている

レオンはナナに手を差し伸べる
それに捕まろうとしたが足を捻ったらしく立つ事ができなかった
それに気づいたレオンはナナをお姫様抱っこして廊下を進みだす

「え?レオン…!?」
「今は患者がいないからな…俺が診てやるよ。君に怪我をさせたのは俺だからな」

レオンはナナを連れて自分の担当している小児科の部屋へと連れて行く
ベッドの上に彼女を座らせて足を診る

「こうすると痛いか?」
「んー…」
「こっちは?」
「あっ…痛い!」
「とりあえず湿布貼るよ」

レオンはナナの足に湿布を貼る

「しばらくは安静にしておいた方がいいな」
「ありがとうレオン」
「……お礼だけか?」
「え?」

突然レオンは黒い笑みを浮かべる
ナナはそれを見て思わず後ずさるが後ろはすでに壁
逃げ出そうにもこの足ではすぐに捕まってしまう
レオンはナナの足の間に入り迫る

「君が好きだと何度も伝えてるよな。いつになったら俺の物になってくれるんだ?」
「そ、それは…」
「わからないなら俺の愛を今ここで伝えようか」
「やっ…」

レオンはナナの太股をやらしい手つきで触る
彼女の額、頬にキスをする
レオンがナナの下着に手をかけたときだった

「小児科はここですよ」
「まぁありがとうございます」

気配を感じたレオンはすぐにベッドから退くと営業スマイルで患者を迎える
ナナがそちらを見れば接骨医のクリスが患者を案内してきたようだった
クリスはナナと目が合うとすぐに彼女の元へとやってきた

「何してるんだナナ、こんな所で」
「あの…足捻っちゃってレオンに診てもらったの…」
「レオンに?」

クリスがレオンを見る
それに気づいたレオンは黒い笑みを浮かべている
クリスはナナを抱き上げて部屋を出た
廊下を進んでクリスが仮眠で使う部屋へと連れてきた。ベッドにナナを乗せる

「クリス…どうしてあそこに?」
「ん?あぁ…ジルに場所を尋ねたらビリーの部屋へ行ったと聞いて、でも行ったらお前はいなくて探していたら小児科に用がある親に尋ねられて案内してたらナナがいたんだ」
「そう……」

ナナがホッと息をついた
しかしクリスはどこか複雑な顔で彼女を見る

「……レオンに何かされたか?」
「え?んっ!」

驚いてナナがクリスを見るとキスされる
しばらく唇を重ねて息を吐くと至近距離でもう一度尋ねられる

「どうなんだ?」
「ん…額と頬にキスされた」
「他には?」

ナナの額と頬に同じようにキスをするクリス
二人は恋人同士だ。しかしナナを狙う獣が同じ職場におりクリスは心配だった
心配するクリスをナナは大丈夫だと言い聞かせていた

「ぁ…」
「なんだ?」
「……お尻と太股触られたわ……ウェスカー先生とレオンに……きゃあっ!!」

それを聞いたクリスはナナをベッドに押し倒した

「それは許せないな……俺は3週間ぶりにやっとナナに触れられたっていうのに」
「クリス……」
「安心しろナナ……ちゃんと消毒してやるよ」





病院パロ逆ハー夢。バイオで1度逆ハー夢を書いてみたかったのでww裏書こうかと思ったんですけど…やめました。中途半端で終わってしまいすみません。続き書くとしたら確実に裏だなコレ。またこのシリーズは書いてみたいですけど。アウトブレイクのケビンとかも参戦させたいwwレオンが一番黒くてややこしい敵だといいなww
101103


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