*妄執を犯すシナプスの檻


スラム街の外れにあるDevilMayCry
そんな人も寄り付かないような場所に、ここの主と同じデビルハンターナナは向かっていた。そして扉を開ける

「ダンテー?帰ってるー?」

返事はない、だが床に彼がいつも着ている赤いコートが落ちていた
まったくだらしのない人だ、とナナは落ちているコートを拾ってふと床の先を見て目を見開いた
血がついていたのだ、それを辿って行くとシャワー室に続いていた
ナナが慌ててシャワー室の扉を開けるとそこでダンテが地を流しながらシャワーを浴びていた

「自分が扉を開けられたときは怒るくせに…俺のときはいいのか?」
「ダンテ…怪我してるじゃない…どうしたの?」
「ん?あぁ…ちょっとな…」

血が止まったのかダンテはシャワーを止めるとバスタオルを腰に巻いてそのまま出て行く、彼の後をナナも追った
ダンテはそのままソファーの上に寝転んだ、そして大きく息を吐いた

「何があったの?貴方がこんな怪我して帰ってくるなんて普通じゃない…」
「……ちょっと、な」
「話してくれないの?」
「ナナを巻き込みたくない」

わかってくれ、とダンテは彼女の唇にキスを落とす
しかし同じ職業の人間なのだし、仕事の内容ぐらいは話してくれてもいいはずだった
そのダンテが話したがらないのには大きな理由があるに違いない
自分を巻き込まない為とはいえこんな風に彼を怪我させた何者かをナナは許せなかった
ダンテが眠りについたのを確認して、彼の机の付近を調べる
依頼を受けてきたのなら何か書類があるはずだ。ファイルを取り上げたと同時に紙が1枚床に落ちた、ナナはそれを拾い上げて内容を確認した

「ブラッディパレス…?」

なんでも悪魔が住み着く塔らしく、どうやらダンテはここの悪魔退治に向かったようだ
ナナはここにダンテが怪我をして帰ってきた理由がわかるはず、と武器を手にするとそのまま出て行く


****

「…はっ、はぁ…ここが最上階…」

ここまで長い道のりだった、101階まであるとは知らず時間も忘れてひたすら悪魔と戦ってきた。そして最上階の雰囲気はこれまでと違っており花畑のような所だった
銃を構えながら辺りを警戒する

「へぇ…変わった客だな」
「っ!!?」

突然聞こえた声に振り返った
いつの間に現れたのかダンテとそっくりな顔をした男が彼女のすぐ後ろに立っていた
ナナは後ろに飛んで距離を開けて銃を彼に向けた

「ダンテ…!?」
「あぁ…こないだ来た男か、まぁあんなにボロボロにしても死んでねぇんだろうが…お前は何しに来た」
「……ダンテを、あんな風に怪我をさせた悪魔を倒しに来たのよ」
「ふーん…あの男の女か」

悪くない、と黒ダンテはくすくすと笑い始めた
同じ顔をしているために戦いづらいがナナは先に攻撃を仕掛けただが黒ダンテはあっさりと交わしてしまい宙に浮いていた

「おいおい…気が早いな」
「来ないのならこちらから行くわ!」
「威勢がいいな…嫌いじゃないぜ……だが言ってやる。次に攻撃を仕掛けたときお前は俺に押し倒されてる」

ナナがまた攻撃を仕掛けた、だが黒ダンテはスッと姿を消してしまった
彼女が戸惑っている瞬間。目の前に黒ダンテが現れ首を捕まれるとそのまま地面に押し倒されていた。すべての行動が早すぎて数秒立って状況をようやく理解した
また攻撃をしようとするが彼の手によって銃は手から離れてしまった

「どうした…攻撃してこないのか?」
「っ…ぐっ…」

ダンテは楽しそうに笑いながら彼女の首を絞める
苦しそうに顔を歪めながらナナはダンテの手首を掴んで抵抗する

「う…げほっ!」
「……ここで殺してもおもしろくねぇしな、女には女の役目がある。」

咳き込むナナの胸倉を掴んで左右に服を破いた。ダンテはブラジャーを掴むとそのまま引っ張り千切ると白くて柔らかそうな膨らみが露になった

「いやあああぁぁぁっっ!!!」
「へぇ…いい身体してんじゃねぇか、奴にはもったいないな」

そのまま膨らみを両手で揉む黒ダンテ、ダンテ以外の男に触られるのは屈辱だった。
ナナは思い切り力を込めて彼の頬を引っ叩いた

パンッ!!

「ぁ……」
「……なるほどな、手の悪い女を躾するのも悪くないな」

黒ダンテは赤い瞳でナナを睨みつけると、懐から血のように赤い種のようなものを取り出した
何をするのかと見ていると黒ダンテはナナのパンツを脱がして秘部の中へとそれを入れた

「や、やだっ!何して…!!」

気味の悪い物を入れられたことに恐怖を感じて自分で指を入れて取ろうとするがすでに遅かった
一体何をしたのかと彼を見れば楽しそうにしながら口を開いた

「今の悪魔の種は自分の意思でお前の子宮の中に入った…」
「子宮…?そんな……ふあっ!!」

身体がビクリ、と反応してナナは声を上げた
それは媚薬のような時と同じ感覚で身体のすべてが敏感になっていた

「そうやって身体が敏感になったのも種のせいだ…その種は"ある物"を欲しがってるんだよ…しかも"1回"その味を覚えるとそれ以外受け付けねぇんだ」
「ある物…?」
「精子だ」

ゾクリ、とナナは身体を震わせた。こうやって自分の身体を敏感にさせて精子を欲しがるようにする種…なんて恐ろしい物を入れられたのか、しかも恐ろしいのはここからだ。黒ダンテの精子を一度でも受け入れたらこの男の身体でしか満足できないようになってしまうのだ
黒ダンテはナナを押さえつけた

「ひっ…いやあっ!!」
「このまま帰っても一生その身体のまんまだぜ…安心しろ、気持ちよくしてやるから」
「んあああぁぁっっ!!!」

黒ダンテは自身を取り出して秘部に何回か擦り付けて挿入した
今までにないぐらいの快感の波がナナに押し寄せてきた、電気を浴びたかのようにビクビクと身体が反応する。他の男に犯されているというのに気持ちよくて仕方がなかった

パンッパンッ!!

腰を激しく打ち付けられ肌のぶつかり合う音が当たりに響き渡る。ナナももっと、というように彼の腰に両足を絡めて強請る、その行動に黒ダンテは笑うと彼女の唇を塞いで舌を絡めてやる

「んっ…ふあっあん」
「……今まで溜まってたからな、種も喜ぶだろうぜ」

黒ダンテはそう囁くと根元まで挿入して子宮の入り口をガンガンと当てるように攻め、中に欲をたっぷりと吐き出した


****

「あっあん…ダンテ」
「っ……」

ドクッ

ダンテが中に欲を注いでそのままベッドに仰向けに寝転ぶ、ナナは彼の上に跨ってもう一度と誘う

「どうしたんだ…もう7回目だぜ?随分と積極的になったな…」
「ん…」

あの日黒ダンテに抱かれてからナナは毎日ダンテを誘ってセックスをしていた
そして彼女との回数は多くなっていたのだ
だが回数を多くしても、中に出されてもナナは満足していなかった

(駄目…やっぱりあの人の精子じゃないと…満足できない)

いけないことだとわかっていても身体はあの男を求めている
きっと自分がこうなることになるだろうとわかっていながらあの男は最上階で笑いながら待っているのだろう






久しぶりの黒ダンテです。なんという鬼畜ww悪魔の種あったら怖いですね
亡霊
120224

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