早くわたしに触れて、触れて、抑え切れない愛の結末を教えて


TRRRRRRR
事務所の電話が鳴り響いた、ダンテは読んでいた雑誌から目を離して足で机を叩けば受話器が浮き上がり彼の手へと落ちる

「DevilMayCry」
『……ダンテ?』
「!…ナナか?」

彼が名前を呼べば向こう側でほっとしたような声が聞こえた
ダンテの恋人であるナナからの電話に彼は嬉しそうに口の端を上げた

「久しぶりだな」
『久しぶりじゃないよ!どうして何も連絡をくれなかったの!?』

テメンニグルの塔が出てきてからナナは心配になって彼の事務所へと様子を見に行った
だがそこには事務所が半壊し、ダンテの姿はなかったのだ
なんとなくだったが彼はきっとあの塔に行ってしまったのだろうと予感はしていた
きっと悪魔がらみの事で自分ではどうすることもできない
だから彼女はダンテから連絡が来ることを信じてずっと待っていたのだ

「悪かった……ちょっと色々あってな」
『……元気にしてるのね?』
「あぁ」
『デビルメイクライ…って何?』

ナナの質問にダンテはニッと笑って答えた

「店の名前だ、いいだろ?」
『そうね、ダンテにはピッタリかも』
「せっかくだから俺に何か依頼するか?baby」

冗談でダンテはナナに言った
すると彼女は口を開いた

『……て』
「what?」
『……今すぐ私に会いに来て、力強く抱きしめて…』
「…わかった、5分で駆けつけてやるよ」

受話器を置くとダンテはコートを羽織って事務所を飛び出した






DMC3HDクリア記念に…ってクリアしたのはもう結構前なのですがww3のその後です
誰そ彼
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