「ふぅ…寒いな」

悪魔退治を終えて事務所へと帰宅する途中のダンテ
空から降ってくる雪を恨めしそうに見つめた、冬だし雪が降るのは仕方がないこと
悪魔を狩っているときは体中が興奮しているため寒いとかそんなものは感じない
だが狩り終えた後は急激に寒さを感じる。早く事務所に帰って彼女の温もりを感じたい
1週間も会っていないのだ

「…寂しくて泣いてるかもしれねぇな」
「……テ」
「ん?」
「…テ…ダンテ!」

空耳かと正面を見てみれば向こうから白いコートに身を包んだ彼女が走ってきていた
彼女はダンテの姿を見つけてそのまま胸に飛び込んだ

「お帰りなさいダンテ」
「随分熱烈な歓迎だな?baby」
「…今日帰ってくるって聞いてたから…迎えにきちゃった」

寒かったでしょ?と彼女はダンテに手作りのマフラーを首に巻いてやる
あぁ彼女のこの温かさと優しさを感じたかったのだ、とダンテは笑った
そして彼女の手を握って事務所へと歩き出す

「帰ったら温かいコーヒーとケーキが待ってるよ」
「そりゃ楽しみだ」



****
ダンテを迎えに行くためなら台風だろうがなんだろうが行きます


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -