「動きにくいな…」
「隊長、似合ってますよ」
「あぁ、ありがとう…お前もな」

袴を着たクリスは慣れないのか自分の格好を見つめる、同じ袴を着たピアーズもクリスと同じように落ち着かない素振を見せていた
ふと気がついたクリスは口を開いた

ナナはどうしたんだ?」
「あ、アイツも着替えているみたいです」
「お待たせしました!」

扉を開けて入ってきたナナにクリスとピアーズは目を奪われる
いつも隊服着ている彼女が着物を着て綺麗に着飾られていて化粧までしていた、その姿がとても可愛らしくもあり綺麗でもあった
クリスは思わず喉を鳴らし、ピアーズは頬を赤く染めて顔を逸らした

「わぁー!隊長もピアーズさんも…お二人ともとってもカッコイイです!!」
「あ、あぁありがとうナナ
「お前も良く似合ってるぞ」
「ピアーズさん隊長…ありがとうございます!」

誉められて嬉しそうに目を細めるナナに思わずこっちまで微笑んでしまう
再び声をかけようとしたときだった

「よぉナナ似合ってんじゃねぇか」
「ジェイク!?」
「てめぇ…っ!!」

どこから現れたのか、ジェイクがやってきて彼はナナに近づく
彼の出現に敵意むき出しでピアーズは彼を睨みつけた

「俺の為に着てくれたんだろ?」
「ち、違いますよ。ジルさんの親戚の方から頂いたものです」
「そうだ勘違いするな、てめぇなんかの為に着るわけないだろ」
「お前らの為でもねぇけどな」
「くっ…!!」
「ピアーズ!」

突っかかろうとしたピアーズをクリスが止める
その時ナナが悲鳴を上げたのでどうしたのかと見ればジェイクが彼女を肩に抱えていたのだ

ナナは借りてくぜ。これから姫初めをするんでな」
「何だとてめぇっ!!ナナを離せっ」
「やなこった」
「ピアーズさん!ジェイク!元旦からやめてください〜」


* * *
クリスもピアーズも袴似合うと思うんです、ヒロインはBSAAヒロインです


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -