うっすらと瞳を開けて周泰はぼんやりと天井を眺めた
今は朝なのだろうか?日の光が部屋に入ってきておらず違和感を感じた。ふと横で一緒に寝ていた彼女がいないことに気づいて周泰は身体を起こし、羽織を着て外に出ると一面銀色の世界が彼の目に飛び込んできた
雪が降っていたのだ。どおりで今朝はやけに寒いと思った

「おはようございます、周泰様」

庭に出ていた彼女が周泰に気がついて手を振りながら駆け寄ってくる

「昨日の夜に雪が降ってたみたいなんですよ、今朝起きたらこんなに積もってたんです」
「……そうか……」

彼女が微笑んで話すので周泰も微笑んだ。雪が積もって騒いでいるのは彼女だけではない、甘寧と凌統もお互いに雪をぶつけて遊んでいる、それを止めようとした呂蒙にも雪がぶつかり今度は3人でぶつけあっていた。それを見て彼女も笑っていた

「……相変わらずだな……」
「はい……でも雪って綺麗ですね」

空から未だに降ってくる雪を見ながら彼女は呟いた、周泰も同じように空を見上げた

「……お前に似ている……」
「え?」
「……雪のように綺麗で、純粋だ……」

周泰は思わず自分の口を押さえた、彼女は頬を赤く染めて照れていた
自分らしくなかった発言だと周泰は思った

「ありがとうございます…周泰様」
「……いや……」
「おーい!周泰!イチャついてねぇで雪かき手伝え!」

遠くから甘寧に呼ばれて周泰は頷くと庭に出た



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呉のみんなで仲良く雪かきしてたらいいなーそんでいつの間にか雪合戦に変わってるといい



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