「もうちょいアルよー」

テレビに映っている時刻は、もう12時半。あと30分で今年が終わる。

「銀さん、どこ行ってるんだろう」

新八くんの顔には心配そうな色が浮かんでいる。それは、あたしも同じだった。

『きっともう少しで帰ってくるよ』

夕方過ぎに出ていった銀ちゃんが帰ってこない。もうこんな夜中なのに…。誰かに襲われて大怪我してるんじゃないか、とはあまり思わないけど、やっぱり心配は心配だ。

「……帰ったぞー」

3人が大晦日に似合わない暗い顔をしてる時だった。

「銀ちゃん!遅すぎるネ!」

咄嗟に立って玄関に行った神楽ちゃん。それから、しばらくして罵声が聞こえた。

「なんで、サドとマヨラーがいるアルか!」

「んでィ。別にお前らに会いにきたんじゃあ、ねーよ」

「透こっちに寄越せ」

…えーと、何で沖田さんに土方さん?しかも、あたし?

「多串くんも総悟郎くんも何でついてきてんの?つーか、透を猿達んとこにやるわけがないだろーが」

テンションがものすごく低い銀ちゃん。今やっと、帰ってきた時の銀ちゃんの声がなぜあんなに暗かったのかがわかった。

「はぁ、年の最後まで騒がしいんですか…」

隣でため息を吐いている新八くんに苦笑いをして、あたしは玄関へ向かった。


年越しにあまり心が踊らなくなりました[とは言ってもやっぱりワクワクはするかも]

短くてごめんなさい!キャラも少なくてすいません!

今年最後のお話ですね(^-^)
このサイトを開いて初めての年越しです!来年もぜひ頑張りますので、よろしくお願いしますm(__)m

皆さんよいお年を!!

(ちなみに、あの長ったらしい題名はおもいきり私の考えです)
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