甘い甘い、

それはもうとろけてしまう様な時間で、やっぱりあたしは銀ちゃんといなくちゃダメだなって思った。

「…透」

少しかすれた、耳元で囁くその声も。あたしに触れる熱を持ったその手も。全部、あたしのもの。

それに…あたしも全部銀ちゃんのものだから。

『…も、そろそろ銀ちゃん帰らないとダメなんじゃないの?』

「ん、大丈夫。アイツらなら少しくらい俺がいなくてもいけるから」

――それより、俺だけのこと考えて。

あぁ、銀ちゃんは今日甘々だ。

確かにここ数日離れてた。あたしも銀ちゃんをたくさん補給したい。だけど銀ちゃんはあたしよりもそう思ってくれてるんだってことがものすごく伝わってくる。

「なんつーか」

『?』

「いや、なんでもねェ」

『えー、気になる』

「また今度教えてやるわ」

ずっとずっと、ね。

あたしのことだけ見てて、

離さないでよ?

消えることなんてない想い。


『銀ちゃん、キスして。もっと』

「どした、甘えて。銀さんは嬉しいからいいんだけど」



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