鬼斬 | ナノ






第四訓
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『2人共…鬼斬って知ってる?』

「確か…少女なのにも関わらずとてつもない力を持ったっていう、攘夷戦争で活躍した人ですよね。鬼の様に人を斬っていく姿からその異名がついた」

『正解です!それが私』

「……。えェェ!?とてもそんな風には」

「凄いネ!」

「で、なんでわざわざあんな所にいんだ」

『薬のため』

「薬?」

不思議そうな顔で見てくる2人。

『私、小さい頃に天人に捕えられて。薬漬けにされたんだ…それで何年も操れて殺しをやってた。今じゃ逆に薬がないと理性ブッ飛んじゃうから。天人達の下についてる真選組なら薬回ってくるかなーって』

「そう…だったんですか」

『そんな…眼鏡くんが落ち込まないでよ』

「…は、い。というか、僕新八って言います。志村新八」

「私、神楽アル!」

『よろしく、新八くん神楽ちゃん!私は寺川蘭って言います。男装してるときは悠。真選組の皆といるときは男として話し掛けてね』

「蘭もうちょい喋り方男っぽくした方がいいんじゃねーの?」

『マジか。気をつけます!』

なんか久しぶりにこんな楽しく話せた気がする。

「じゃーな。俺達今、万事屋やってんだ。時間あったら来いよ」

「またネ、蘭。遊びに来るヨロシ!」

「よろしくお願いしますね!」

手を振って3人にバイバイする。


うーん、なんか忘れてるような……

『あ、』

あの3人を屯所に連れてかねば!!

『待てェェ!!』

「バレたか!早く逃げるぞっ……アレ」

『俺の足の速さを忘れたか銀さん。今は真選組だから』

銀さん神楽ちゃん新八くんを掴んでズルズルと屯所まで連れて行った。











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