『コムイさん…』
「ごごご、ごめんね!?こんなに怒るとは、」
『何言ってるんですか!怒るわけないじゃないですか!!』
「…へ」
ミニサイズの3人を見て私はまたニンマリと笑ってしまった。でも仕方ないでしょ!この可愛いさは犯罪でしょ!
『ほらほら、アレンくんにラビくんにユウくん。お姉ちゃんと一緒に遊ぼ?』
「…うん」
………おぃ。神田が、うんって言ったぞ。
『キャーー!可愛い!!』
思わず抱きしめたくなってしまったんです。
――ボン
『え、』
「なに、抱きついてやがる。はなせ」
『え、コムイさん。え』
「抱きしめたら効果が消えるみたいだね」
さっきの神田は私の腕の中でも小さかったのに、今じゃあ私が神田に抱きついてるみたいだ。
『ハァ、………ん?』
服を引っ張られてる感じがしたと思ったら、小さいアレンとラビだった。
「ギュッてして…?」
言葉も幼くなっている為、破壊力は半端ない。でも、ここで負けたら小さい2人は見えなくなるんだ!!堪えていると2人は悲しげな顔をした。
「僕達にはギュッてしたくないの…?」
まーけーまーしーたー。
『そんなことないよ!いっぱいギュッてしてあげるからね!』
――ボン
抱きしめたとほぼ同時に元に戻ってしまった。また、私が抱きついてるみたい。
「ななな、何してるんですか!」
『……アレンは相変わらず可愛いけどさぁ』
「はい?」
アレンはとてもテンパりながら、離して離してと言うのでそこまでイヤなのかと若干傷つきました。
…あれ。そういえばアレンと一緒に抱きしめたラビはどこいった?
『ラビはー?』
「…下見て」
『うわっ、もっとちっちゃくなってる!可愛い!!』
ラビは赤ちゃんくらいになっていて、コムイさん曰くラビだけ違う薬品なんじゃないかって。
「どうやって戻すんです?」
『このままでいいじゃん』
「ウザくはねぇけど、ダメだろ」
「うーん、なるべく早く戻す方法見つけるからそれまで見ててもらっていいかな?」
『はーいっ』
2時間後、解決方法を発見したらしいコムイさんはラビを連れて実験室へ。そのまた30分後、泣きながら私達のいるところへ戻ってきました。
私は今、コムイさんに、神田やアレンに使われた薬品を貸してもらおうかと考え中…。
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