『アレンと神田さん、後で私の部屋まで来てもらっていい?』
ポカンとしている2人に、私は有無を言わさない笑顔でそう言った。
起こってます。半端なくね。
そりゃあ、誰だってそうだと思うよ。だって、
「「………」」
『これ…身に覚えありますよね?』
約30分後、アレンと神田さん(神田さんは無理矢理だが)は私の部屋…だった場所にやってきていた。
『あー、私これからどうすればいいんだろー…』
「…僕の部屋、来ますか」
『アレン、ふざけないで』
「……すいません」
ん?なんでアレンはそんなに泣きそうな顔してるのかな。
私そんなに怖いこと言ってないよね。
「…モヤシが、」
『神田さん、リナリーに聞いたんで』
「…悪ぃ」
もちろん口答えは許しません。リナリーにしっかり聞いたんだから。
『で、何をしてもらおうかな』
言いながら、イノセンスを構える。
『まずは気晴らしにフルボッコにさせて?』
『…あれ?』
気づけば、私はベッドの上に横になっていた。
『アレンと神田さんをフルボッコにするはずだったのに……?』
もしかして、あれは夢?
だって、ここは私の部屋だし…。
考えてる内に眠くなってまた深い眠りに入ってしまった。
(ギャー、コムイさん呼んで!早く強力な麻酔銃を!!)
※ヒロインさんは、暴走してコムイに麻酔銃を撃たれます。寝てる間にアレンと神田が部屋を修復…という話。
☆上とは関係のないおまけ話☆
『リナリー…』
「あら、どーしたの?」
『なんかさっき…神田さんを見てたら胸がモヤモヤして』
「え!本当に!?」
『うん』
「キャーッ、それはね!(…いや、まだ言わない方がいいんじゃ…)」
『どうしたの?』
「う、ううんなんでもないわ。それにしても、それは辛いわね。…神田を見てキュンてした覚えはない?」
『イラッはあるけどキュンはなぁ…』
「…じゃあ、触れたいって思ったことは?」
『……ない』
「…やっぱり率直に言うね。きっと神田のことが好きなのよ」
『……気持ち悪い』
「そんなとこ言わないで、自分の気持ちに正直になると楽にな、……大丈夫!?」
『む、むり』
数日後、胸焼けであったことが判明。
リナリーは気持ちをわかってあげていなかったことに関して深く傷ついたとか。
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