まぜまぜ。
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『アンタ、あたしのこと嫌いでしょう?』

初めましてなはずの女性にそう言われた。いかにも気の強そうな、同い年くらいの。

「僕と貴女は初対面なはずですけど」

『えぇ、そうよ。それが何?』

フフン、と鼻を鳴らして彼女は笑う。

『あたしはアンタを見て嫌いだと思ったんだもの』

「だから、僕も貴女が嫌いだと?」

華やかな笑顔で肯定を示し、これで満足だと言うように廊下を、僕の前を去っていく。

「ちょっと待って!」

振り向きざまに彼女の長い髪がフワリ。

「名前はなんて言うんですか?」

『あら、』

僕はまんまと彼女の罠に掛かったのだ。

『相思相愛かしら。愛してなんかないけれど』

深く彼女にハマって、抜け出せなくなるほど。愛しさが増してゆく。

そんな感情を持ち始めるきっかけとなった、そんな日。


哀歓
日が経つほどに、愛は膨らみ
見返りを求めてはいけない現実に悲観する




アレンが溺れる女性ってどんなん?



*02/03 19:20
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