まぜまぜ。 更新履歴には書きません
まるで、無。
モノクロの世界に迷い込んだ、赤。
「…ハァ…ッ…くっ」
肩にある刀傷はそう大したものではない。そんなことはわかりきっているのだが、なぜか痛んで仕方なかった。
片足を引きずりながら仲間の元へと戻れば、人数が2時間前の半分程に減っていることが一目でわかった。
「…土方さん」
「……総悟か」
なぜ、なんて。今更問うても意味はないのだろう。
「愛してたんです」
「…あぁ」
知ってた、と呟いた土方さんは煙を見つめていた。
裏切られたということよりも、無惨な肉塊の方が何倍も辛かった。俺がやったことなのに。いつしかアンタは誰よりも大事な存在になっていたのに。……裏切られたのに。
今でも、今でも。
きっと永遠に。
苦しい程に愛してる
いつかは、なんて思えない。
何度裏切られたって、俺はアンタを愛すのだろう。
悲恋?狂愛?なんだろう。最近やけに暗いお話が書きたくなります。
prev return next
|