まぜまぜ。 更新履歴には書きません
「……!」
『うっ、うう…』
再会は、良いものではなかった。
彼女は家族を殺されていた。
俺は仕事で、だった。
いつもなら、家族をアクマに殺されて泣いている奴らなんかファインダーに任せるのに。
「おい」
声をかけてしまった。
『え…あなたは……』
どうやら俺を覚えていたらしい。
心の奥にポッと暖かい灯りが灯った気がした。
『なんで…?』
そりゃ…そうなるよな。
「アクマを破壊することが俺達の仕事だ」
『アクマって……あ…そう、ですか』
ボロボロになっているだろう彼女の心と身体を見て、俺は。
「お前の行き場がないのなら……」
いや、ダメだ。俺達のいる場所は、この女には過酷すぎる。だが…
「アクマをどうしても恨むなら。俺達の仕事場にくるか?」
『え……いいんですか』
この笑顔にはなぜか癒されてしまう。もしも、俺が愛してしまったとしたら、危険の中に入れてしまった俺を自分自身を恨むだろう。
どうやら、少しは、いとおしいらしい。
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