※陥没tkbネタ
※R15
※ちょっとお下品かも








こんにちは皆さん。あなたの古市です。
好きなものはとにかく女の子!な俺ですが、実は紆余曲折を経て幼なじみの、しかも可憐とは程遠い野郎と付き合っています。

そこまでの経緯は俺のなけなしの矜持に免じて割愛させて下さい。思い出すだけでも恥ずかしくて泣ける…。

さて、その幼なじみのあだ名は「アバレオーガ。」なんと禍々しい名前でしょう。我ながらあまりにもしっくり来すぎるあだ名を付けたものだなと思います。智将の才能に嫉妬!


…とまぁ前置きは置いといて。ぶっちゃけ、恋人としてのステップはちゃんと踏んでたりするんですよ俺たち。

元々幼なじみって事もあって、互いのパーソナルスペースは狭かったから、抵抗感とかはなかったけど。
それでも一線を越えた後だと、まるで世界が違うんだよな。今まで森に木があるのと同じように、俺の隣にあいつ…男鹿がいることは当たり前のことだったのに。もう、なんかやばいんだ。心臓ばくばくして。横隔膜とか肋骨とか突き破っちまうんじゃないかって思うくらいに。

そんな俺の事なんてお構い無しに、男鹿はいつもと変わらない表情だからなんだか自分だけ慌てて惨めだなって落ち込んでたんだ。そしたら、いきなり抱き締められて。ばか野郎公共の場でなにやってんだ!って言う怒号さえ出せる余裕なんてなくて。心臓さっきの倍くらいばくばくしてて。

でもいくらでもおかしいぞって思ったら、俺の心臓の上に重なってる男鹿の胸も、同じくらいばくばく言ってたんだ。うわ、こいつも緊張してるんだって思ったら、なんかすっごい暖かい気分になった。俺の方が身長低いから、顔を上げて男鹿の表情覗き込んだら、もうすっげー男っぽいと言うか、雄っぽいと言うか。とにかくかっこよかったんだよな。
もうそのまま、TPOなんてどっか吹っ飛んでキスをした。こんなこと言うのもあれだけど、すっごい嬉しかった。

…え、惚気話はいいからさっさと本題入れって?ごめんごめん。実は俺、男鹿と付き合うことになってからずっと、あることに悩んでるんだ。

その、凄く言いにくいんだけど俺…陥没乳首なんだよね。

うわあああ!ひ、引かないで!そんな目で俺を見ないで!頼むからぁ!

女の子じゃあるまいし、こんなことが悩みになるなんて思ってもみなかったんだよ。でもやっぱり、男同士で付き合ってる以上、どっちかが女の子役をやらないといけないだろ?俺が男鹿に突っ込むなんて想像出来ないし、男鹿もそんなこと微塵にも思ってないだろうし、なにしろ俺自身が無理。だから渋々だけど俺が受け身なのは必須な訳で。

で、そろそろ身体の関係になってもおかしくないよなって時に、自分の身体のこと思い出して落ち込んだんだ。事前勉強としてかなり嫌々ながら、男同士のAV物もひっそり観てみて、さぁ後は実践のみって時に立ちはだかったのが、よりにもよって勃ってくれない自分の乳首だったなんて…。

え、気にしない方がいい?そりゃあ普通の男だったら気にしない人が多いだろうけど、でももしこの事で行為中に男鹿が萎えたら俺もう、泣くよ。セックス出来なくて男鹿に嫌われたら生きて行けないかもしんない…。

手術するほど悪くはないけど、それでも俺の乳首は強情で、涙が出るくらいの痛みを伴わないと顔を出してくれないんだ。お風呂の時に治療として痛いマッサージを毎日やってるけど、文字通り涙ぐましい俺の努力も虚しく、一向に改善の兆しは見えない。


そんな俺のことなんてしる由も無い男鹿は、ある日俺を自分の家に呼んだ。付き合う前も自然に互いの家で遊んでいたりしていたから、なんの気兼ねもなしについて行ったんだ。
そしたら、うっかりそんな雰囲気になってしまって、ベッドに押し倒された。やばい、と思った時にはもう遅く、男鹿は俺のワイシャツの釦を一つ一つ丁寧に外していた。頭の中で警鐘が鳴り響く。


「ち、ちょっと待て男鹿!」
「あ?なんだよ」


いい雰囲気を押し留められた男鹿は不機嫌そうに、それでいて少し不安そうに俺の顔を覗き込んで来た。やっぱり、男鹿も不安なんだなってときめく心を叱咤しつつ、はだけたワイシャツを胸元でぴったりと合わせる。

もうここまで来たら逃げはしない。俺だって男なんだ。覚悟を決めてどんな結末だって受け止める。
そう自らに言いつつ、心の準備をするために一つ大きく息を吐いた。今なら身体のコンプレックスを持つ女の子の気持ちが十二分に分かる気がする。


「男鹿…そ、その俺だって男鹿とキスしたり、セ、セックスもしたい。でも俺、身体にコンプレックス持ってて…自信がないんだ」
「コンプレックス?包茎とか?安心しろ俺が突っ込むんだから」
「ち、ちげぇよ!!なにさらっと怖いこといってんだ!第一俺はちゃんと剥けてんぞ馬鹿にすんな!!」
「あーはいはい悪かったよ」
「こっちは真面目に言ってんだぞっ。だからその、俺。実はかんぼ……んっ!?」


ありったけの勇気を振り絞ってその事を言おうとしたら、男鹿の唇に邪魔をされる。なんなんだこいつはさっきから。こんな飄々とした態度を取られると、真面目に悩んでた自分が馬鹿みたいで、目頭が熱くなってきた。
もう知らない。男鹿になんて気遣ってやらない。萎えても萎えなくてもいいから、とっととやることやっちまえばいいんだ。男鹿なんて、男鹿なんて…。

その言葉を言う前に、長い指が俺の髪をさらさらとすいた。


「お前の身体がどんなでも、俺には関係ねーよ。俺はお前が好きなんだ。お前がどんなコンプレックス持ってたって、興奮する自信あっから」


にかっと笑う男鹿の表情に、毒気を抜かれた気がした。強ばっていた身体が弛緩して、自然男鹿に身体を預ける形になる。
男鹿は呆ける俺の頭を撫でながら、片手でゆっくりワイシャツの前を開いた。男にしては貧弱な胸板にあるはずの突起は、殻に籠ったように出てこない。

男鹿がその強情な乳首にそっと触った時、ビクリと身体が跳ねるのを抑えられなかった。自身のコンプレックスを目の当たりにされて、平静なんて保っていられる訳がない。ぎゅう、とシーツを握ったまま、男鹿の反応を見るのが怖くて顔を枕に埋めた。


「ふーん、なるほどな。お前に似て強情だな、ここ。」
「う、うるさい…っ!」
「心配すんな。こんなんで萎えたりしねーから。むしろぞくぞくするね。出てこないなら無理矢理にでも出させてやる」
「え、ちょっ…あぁっ!」


悪戯っぽく笑ったと思ったら、男鹿はいきなり俺の乳首(正確には陥没してるが)にむしゃぶりついてきた。
突然の刺激に思わず声が出る。自分で行うマッサージとは違い、ぬるぬるとした温かい舌が敏感なそこを這うと、何とも言えない感覚が背筋に走る。


「ちょっ、おがなにして…っ、や、ぁ…っ!」
「ん…っ、ふるひちのちくひすってふ」
「や、もっ…そこでしゃべるな、ぁっ…!」


舌を乳輪に巻き付けてきたと思ったら、じゅと勢いよく吸わせた。余りの勢いに、最初は少し痛いくらいだったが、それからはちゅうちゅうと、赤ん坊のそれみたく優しい吸引に変わる。
またぞくぞくと得体の知れない感覚が脊髄を這い上がって来て、訳も分からないまま胸にある男鹿の頭を抑え込んだ。


「はっ…ん、ぁ」
「ん…ちゅっ、こっちはもういいか」


ひとしきり舐めたり吸ったりした後、ようやくむしゃぶりついていた乳首から口を離した。
ほっとしたのもつかの間、次は反対側の乳首を吸い始める。
今まで吸っていた唾液でどろどろの乳首の方は、指でさわさわとマッサージをし出したものだから、息付く暇がない。


「ふぁ、ん…っ!ぁ、は…っ」


口に含まれた乳首はちゅうちゅうと吸われつつ、時々頑なな皮膚の溝を割るように舌でぐりぐりされる。
指で弄られている方は、周りをやわやわと揉まれてから、人差し指と中指で乳輪を引っ張られた。僅かに出来た真ん中の隙間から、空いた中指がそろそろと侵入してくる。
そしてそれがこり、と乳首を捉えた時、びくりと腰が跳ね上がった。


「あっ、あぁぁ…っ!」


今まで皮膚に覆われたその敏感な部分を、初めて人の指によって暴かれる未知の感触。それが快感だと言うのを理解するまで俺は相当の時間を費やした。それほど剥き出しにされた神経を触られる感触は強烈なものだったのだ。

男鹿はほんのすこし外気に覗かせた乳首を素早く二本の指で掴んで、根本をこりこりと弄り勃たせようとする。
すると今までの俺の苦労はどこへやら、頑なに頭を隠していた突起がぴん、と立ち上がって行った。


「ふ、はぁ…ん…っ!へ…?たっ、た…?」
「おう。俺にとっちゃこんなの楽勝だぜ」


男鹿はまるで強敵相手の喧嘩に勝った時のように、嬉しそうな顔をしてもう一方の乳首の方に取りかかった。既に勃った乳首の方も、そのまま指で刺激するのを忘れない。なんという歪みのなさ。


もう一方の乳首の方も、同じ手順で勃たせようとする。しかし、先ほどより強情なのか、なかなか顔を出してこない。そこで焦れた男鹿は、ほんの少しだけ顔を覗かせた乳首を今までで一番強く吸い上げた。


「ひっ、あぁぁ…っ!!」


きつく閉じた目蓋の裏に、白い光が飛び散った。と、同時に胸元がきゅぽん、となにかが吸い上げられる感触がした。
まさか、とおもって目線を胸元に向ける。そこにはきちんと、少し赤くなった二つの突起が勃ち上がっていた。


「はぁ、う、うそ…っ」
「嘘じゃねーよ。ちゃんと勃つじゃねーか。だから何の心配もねーよ」


男鹿が得意気に、そしてどこか切迫詰まったような表情で言った。その言葉に、今までうじうじ悩んでいた自分が馬鹿らしく思えた。男鹿がこんなことで俺の事を嫌いになるほど、俺たちの関係は薄っぺらいものじゃない、それを失念していた自分が。


「だから古市、お前は何も考えずに俺に抱かれてろ」
「っ、…うん」


吹っ切れたように頷けば、男鹿が我慢出来ないと言うように勢い良く覆い被さってきた。







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一度はやってみたかった陥没乳首ネタです。お下品さを隠すためにラブラブっぽくしてみたけど、結局隠せてないと言う。

一番びっくりしたのはこの文量をすらすら書けた事ですね。久々のエロ楽しかった!

これから古市は治療と題して行為前に乳首弄られまくります。そして必然的に乳首開発されてしまいます。これも全てアバレオーガの策なんだぜぇ…。

ちか様、遅くなった上にこんなぶっとんだお話ですいません(汗)
一応エロは頑張ったつもりです…!

リクエストありがとうございました!



title エッベルツ http://nanos.jp/nandatte/









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