屁理屈ベイベー
※会話のみ文。
関西弁ヒロイン
「ねえ、真子…」
「なんや、妙な声出して。今日はしおらしいモードか?」
「茶化すなハゲ」
「ハゲちゃうわ。んで、なんやねん?」
「ん…あのな、人っていつか死ぬもんやん」
「何を当たり前の事言うてんねん。なまえ、熱でもあんのか?」
「ちゃうって、話聞く気ないん?」
「そんなことないで、なまえの言葉は一言だって聞きもらしとうないわ。はよ言えや」
「だから、生き死にの話」
「せやから、それがどないしてん」
「"自殺"ってどう思う?」
「自殺なあ…お前はどう思てんの?」
「私は 一口で言うなら、理解できひん。死にたい位に嫌なことがあるんなら、死ぬ気ぃでもっと別の道探るわ」
「せやな、いい意見なんちゃうか?」
「は…?いい意見って何よ」
「何っていい意見は良い意見に決まっとるやろ!」
「いやいや、意見に良いも悪いもないんちゃう?意見はただの意見やて」
「なまえはほんまに屁理屈ばっかり言いやがって、可愛くないやっちゃなあ」
「うるさいわ!別に真子に可愛いなんて思ていらんし、私はほんまに感じたこと言うてるだけや」
「そない怒りなや、」
「やって 純粋な意見に対して、良いとか悪いとか評価つけんのって、間違いやと思うねんもん」
「まあ、せやな。俺の言葉が間違うてたわ」
「真子…」
「"良い意見"じゃのうて、正確には"俺の意見によう似てる"っちゅう意味や」
「うん、それなら納得やわ。やっぱ日本語は正しく使わなね」
「"自殺"の件はもうええんかいな」
「うん。だって真子の考えも私と似てるんやろ?反論されたら食ってかかるつもりやってんけどね」
「うわ、コワ…なまえは笑てなあかんて」
「なんで?」
「プリプリしてたらええ男も寄ってきいひんやろ」
「…………」
「なに黙っとんねん?」
「だからエラい男に引っかかってもうたんやなあ、って思てな」
「ボケ!でもな、なまえほんまは…」
屁理屈ベイビー
(変わりモンが好きやて知っとんで)