まず絶対条件

清潔感があって、頭もよくて優しくて…






顔を見るだけで胸が苦しくて張り裂けそう








恋をしたのは初めてじゃないけど








あぁ、私はあの人に恋してしまったんだ。











「おい、なまえ」



「イ、イ、イ…ズモさん!?」



目の前には私の片思い相手、イズモさん。
今日もかっこよくてドキドキしてしまい、つい言葉がスムーズにだせなくなってしまう。





「これ、五代目から預かった資料。明日中提出しろ、だそうだ」




華奢で大きなその手に渡された資料。




「ア、ア、アリガトウ!!」




資料を受け取ろうとした私の手とイズモさんの指が触れてしまった。
それだけで、もう私の心臓は爆発寸前。




「お〜い、なまえ待機所でアンコさんが待ってたぞ」




そこに救いの手、コテツさん登場。
爆睡寸前の心臓は穏やかに脈をうちはじめた。



「そうだった!!ありがとうコテツさん!!」



「おい、」





その場をさろうとした瞬間、私の手をあの大きな手が掴んだ。




「えッ?」




「お前は俺以外の奴とは普通に対応するんだな」




「ッ!?」




体中の熱が顔に集中する。
掴まれた手が熱い






「その反応……俺自惚れしていいか?」





一瞬何を言われたか理解できなかったけど、少し頬を染めたイズモさんを見て頷く事しかできなかった。









まず絶対条件



(お前手湿ってる。)(手洗いは絶対しろよ)




(…イズモさん潔癖症だった)








END



なんじゃこりゃ〜
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