背中 - 香り

 * 背中 - 香り 〜Asuma Sarutobi

 

ふと、肌寒さに目が覚めた。

横を見ると、ベッドの隅っこで丸まっている、大きな背中。

 
―――そんな端っこで寝なくてもいいのに・・・

思わず頬が緩む。

 
大きな背中がひどく温かそうで、擦り寄ってみると、案の定温かい温もり。

 
少しずつ暗闇に目が慣れてきて、彼の背中もはっきりと目に映ってくる。

 
今までの任務で負った細かな傷。
私が数日前につけてしまった傷。

全部がいっしょくたになって、アスマの体に刻まれて、アスマを形作っている。

 
ああ、私も、アスマの一部になれているのかなぁ、なんてぼんやり思う。

傷に指をそっと這わせて、唇を寄せると、とくん、とくん、と彼の鼓動を微かに感じる。
ゆっくり、力強い、アスマの鼓動。

 

 
なんて、幸せなんだろう。

 

少しの汗と、タバコのにおいが混ざった、アスマの匂いに包まれて。

 
急に鼻の奥がつんとして、泣きそうになった。

 

 

 

 

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初、お題挑戦。
男達の背中、綺麗だろうなぁ。

2008.09.04


[センニチコウ]のみゅうちゃんから頂いてきた、素敵なオムニバスです!!
というか…
本当に貰っちゃっていいの?(>_<。)
私なんて、拙いお題もどきを勝手に押し付けただけだよぅ?!

でも、みゅうちゃんの夢大好きだから貰って行きますっ!!(少しは遠慮しろ…;)

これからも、よろしく☆
20080910 mims@mon amour
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