弾みだすきもち

真上に広がる空は綺麗すぎる位に澄んだ青で、ところどころでゆったりと泳いでいる雲たちが気持ちよさそう。


軽くため息をつき、腕時計に目をやればもうすぐ昼休みが終わる時間。


そろそろオフィスに戻るかな・・・と思っていると


「ここにおったんかいな。」


「あ、天気よかったからね、日光浴。」



やってきたのは眩しそうな顔で空を見上げる平子君。





「・・・たしかに快晴やな。こう、ビアガーデンとか行きたなる感じや。」
あーやばい・・・


ネクタイを緩めながら隣に腰を下ろした彼、動く度に揺れる綺麗な髪の色が眩しくて少し目を細め、何がやばいんだろう?と首を傾げてみる。




「だから、冷たいビール飲みたない?」



ジョッキを傾けるジェスチャーで微笑みかける彼の顔は髪の色なんかより眩しかった。



「まだ仕事中だからね?」



「わかっとるやん、仕事終わってから一緒に行かん?って意味。」
今からなんて言うたら部長にどやされるどころやないで〜。



そりゃそうだ。
部長の怒った顔を想像したらなんだか可笑しくて。


平子君の肩をこつんと叩いて一緒に笑った。




「でも今日は私の誕生日なんだよね、だから友達がお祝いしてくれるって言ってて。」
ちょっと厳しそう・・・ごめんね?


「え、今日誕生日なん?」
そんなん聞いてないで俺は!!



だって聞かれてないのに教えるのは可笑しいよね?
理不尽なことを言う彼は根は大人っぽいのにこうしてると年下みたいで、そのギャップがまた可愛い。


「そっか、平子君には教えてなかったよね。」
誕生日今日なの。



彼はここに転勤して一年も経っていないから知らなくても無理ない。


「そっか・・・ごめんなぁ、もっと早よ聞いとったらよかった。」


ミスったわぁ・・・前かがみになって呟いてくれたその言葉だけでも、私の事を気に掛けてくれてるのが解るから嬉しい。






「その気持ちだけで十分ありがとうだよ。」



絶対ニヤケてる、私。


「友達、祝う気満々やろうしなぁ・・・」
俺が奪ってったら申し訳ないよな。



「じゃあ平子君も来て?」




「ええの?」




「大勢の方が楽しいし、平子君は面白いからきっとみんなの人気者になるよ。」
仕事が終わったら待っててね?
さ、仕事仕事!そろそろ戻らないとホントに部長が怒っちゃう。



気を引き締め直す意味で平子君のネクタイを締めて立ち上がると、くいっと腕を掴まれた。












「今日も誕生会、行かせてもらうけど・・・」

来年からの誕生日は俺だけにちょうだいな?




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みむちゃんハピバSS!
いつもサイトのことや私のこと、いっぱい聞いてくれてありがとう。
大好きです!


2009.06.03 megumi
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[愛だらけ] メグミンから、お誕生日祝いに頂いちゃった平子くんッッ!!!!

うわぁぁぁ、現パロの平子が好き過ぎるっ!!こんな風に飲みに誘われちゃったりしたら…というか余りに関西弁がリアルすぎて、ここに平子がいる錯覚に陥ってもた。アリガトォォォ!!!
ご感想は、どうぞメグミさまに直接
2009.06.03 mims
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