こんにちは、白石美々です。
並盛町で美味しいと評判のナ
ミモリーヌでバイトをしてい
る大学4年生です。私には年
上の彼氏がいます。雲雀恭弥
さん、といって若いのにお仕
事で抜擢されてよく外国に出
張が多い、とてもかっこよく
て頼れる方なんです。恭弥さ
んは大学の先輩で、同じ学部
だったのです。一目惚れ、と
いう形で私は思わず声をかけ
たのが私達の出会い方でした。


今日はバイトの日、大学が終
わって友達とご飯を食べてか
ら駅前に急いだ。途中で忘れ
ずに恭弥さんにメールをする。


To:雲雀恭弥
By:白石美々
―――――――
お仕事お疲れ様です。
今大学が終わってバイトに行きます。
今日は会えますか?
あ、無理なら返事はいらないですよ。
忙しいのにすいませんでした。
それでは(^-^) 美々


送信ボタンを押してからパチ
リと携帯を閉じる。うふふ、
と笑いながら恭弥さんを思い
浮かべる。そうだ、明日はお
弁当を作ってあげよう。おか
ずは何にしようかな?考えを
巡らせながら私はナミモリー
ヌにたどり着いた。可愛いエ
プロンを付けて接客に向かう
ともうそこにはハル先輩の姿
があった。


「ハル先輩お疲れ様です」

「はひ!美々ちゃんこんにちはー」

片付けの盆を持ちながらニコ
リと笑ってこっちに来てくれ
た。年上なのにとても可愛ら
しい、自慢の先輩だ。


「美々ちゃんなんだか嬉しそ
うです!もしかして、彼氏さ
ん絡みですか!?」


「え!なんで分かったんですか?」


「幸せそうで羨ましいですー」


片付けを手伝いながら私はの
ろけ話をしていた。ハル先輩
はいいないいなを連発させな
がらもしっかり聞いてくれて、
尚且つ手際よくお皿を洗って
いた。


「ハル先輩には好きな人は居
ないんですか?」


「ハルですか!?ツナさんとい
う方が好きなんです……って、
な、内緒ですよ?」

頬を染めながら嬉しそうに微
笑む姿は恋する乙女で本当に
可愛らしかった。かなり騒い
でしまったから今ちょうど誰
もいなくてホッとした。それ
から私は今、悩んでいる事を
相談しようと小さく口を開い
た。


「あ、の先輩……」

「?どうか、したんですか?」


「ちょっと、相談があるんです…」


ハル先輩はチラリと時計を見
てから、「休憩時間ですから
ちょうどいいですね」と私の
手を引いて休憩室に連れて行
ってくれた。





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