ピロリン

スマホ特有のメールのお知らせ音が鳴った。相手は赤司君だった


件名なし
ーーーーーーー
名前へ
誕生日おめでと

涼太が脱いでお
祝いしてくれる
みたいだよ



まじか!黄瀬君が脱いでくれるのか!!!行かねば!

と思い赤司君にお礼を言って、黄瀬君探しの旅に出た。





「あ、黄瀬君ーーー!」
「名前っちじゃないっスか。おめでとうっス」
「うん。ありがとう!!」

早く脱がないかなと思いながら黄瀬君を見つめていると、なんなんすか?と言われた
とりあえず赤司君のメールを見せた

「俺そんなこと言ってないっスから!」
「いいではないか!減るもんじゃないし!第一何故隠す必要があるんだ。筋肉なんてみせてこそなんぼだろうが!!」
「そんなこと言っても脱がないっスからね!」

顔を真っ赤にして言う黄瀬。まるで女の子だ。そして何故恥ずかしがるのよ!女かお前

そんなわけで黄瀬君との長い戦いが始まったように見えたが、日頃の行いの悪い私は数分でくたばってしまった。汗だくで気持ちが悪い

その前に、黄瀬君に勝てる身体能力の人って…いるのか?

ゼーハー息を切らしてくたばっていると黄瀬君が近づいてきて頭をポンポンしてくれた

「ちょ、ほ、惚れるだろうが馬鹿ァ」
「もう惚れてるんじゃないスか」
「惚れるよ馬鹿ァ!」
「ひ、酷いっス。名前っちはもっとおしとやかになるといいっスから。後その手はなんスか」
「え、」
「え、じゃないスから」
「隙ありィィイイ!!」

その後黄瀬君の悲鳴が響きわたったという…。




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