「那音ちゃん!やったよ!やったよ!!」
「先輩!見にきてくれたのですね!」
「やっぱり那音先輩は勝利の女神ですよ!」
「ぶちょー!」
「如月ちゃん!」

歌い終わり、結果発表の時の事だ。如月が結果発表はみんなと聞きたいと言い出したからその合唱部の方へ行った。そして結果発表。なんと俺らの学校が金賞で、つまり最優秀賞もとってしまった訳

如月が部員達に囲まれてあわあわしているが、当の本人も嬉しいようで、またもや泣いていた。

部員達が一通りに抱きついた後、如月が『"おめでとう。後、ごめんね"』と、打ち出した。如月が読めと合図をしてきたので、その文字を読んでみせる。

また部員が感極まってないたり、如月の名を呼んだりしていた。

「"歌えないのに、部長のままでごめんね。私なんて資格ないのに"」
「そんなことありません!先輩のおかげでここまでごれだんでず」

ズピズピ鼻を鳴らす部員にびっくりする。文化部って思ってたよりあついんだな


如月が"ありがとう"と何度も何度も口パクで言っていた。それが伝わったのか、また、部員が如月に抱きついたりしていた。

俺は遠くから見る事しか出来ないが、誇らしげな気持ちになった












 

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