ずっと、
ずっと、
ずっと…

見て見ぬ振りをしてました

それはきっと一言で、たった一言なんかで答えを出したくなくて、ずっと、ずっと隠していた


確信したのはつい最近。抑えられなくなったのも、つい最近。でも、その答えを、ずっと見て見ぬ振りをしていた答えを、どうやって言えばいいのかもわからなくなり、そのまま放っていた



私が高尾に依存しているのは、分かっていた。それでもそのまま、居心地がよくて、依存していた。そしたら、高尾が居ないと生きていけないほどに、気がついたらなっていた。





『高尾、どうした』

緑間君に私の頬を触らせたまま、ぼおっとしていた高尾に問う。私の頬は今だに緑間君の手の温もりが伝わっている。

「ん、ああ、なんもねーよ。ただ、なんか真ちゃんの反応が初々しくて可愛いなぁって」

直様笑顔を作って、私に向けてきた。高尾が無理してるのなんて、すぐに分かる。それくらい私は、高尾を見てきたから

「んな、」

顔を真っ赤にした緑間君が高尾の手を振り払った。
高尾は一瞬驚いた顔をして、そして、ブッと、吹き出した

「真ちゃん、さっきの那音と同じ顔してる」

笑いながらそう言った。緑間君はいまだに顔を赤くそめて、「なにを言っている」と、首を少し傾げながら言った

「真ちゃんと那音てさ、気が合うんじゃねーの?」


そう言った時の、君の顔が、今もずっと、頭から離れませんでした。






 

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