黒バス | ナノ

拳銃とキャラメル


ポン

コルクが弾けてキャラメルにあたった。そのままグラグラと揺れて倒れた

「わー!凄い凄い!!」
「んー?じゃあ次は蓮ちんの番ね」
「う、うん…が、頑張る」

射的専用のコルク銃を構える。そしてキャラメルに決めて指に力を入れた

ポン

音とともに出てきたコルクはキャラメルのすれすれを通って落ちていった

「あーあ、蓮ちんざんねーん」
「うん、残念。やっぱり初めてだから難しいや」
「そお?蓮ちんいい線いってると思うよ」
「そうかな?だったらいいな」


お目当てだったキャラメルを眺めながら言った

何故紫原君と射的をしてるかといいますと、それは少し時間を遡るわけです



「(祭りかぁ…。暇だし行ってみるか)」

学校帰りに近所の祭りの音が聞こえたので屋台が気になって制服から私服に着替えてぶらりとよってみることにした
あいにく一緒に行く友達もいなかったが、まあ、少しだけだしいっかと思いぶらぶらと祭りの方向に足を勧めた

「人多…」

やってきたもののやっぱり人が多くて後ずさりしそうになる
ぼーとその場に少しの間立ちつくして、そうして見つけたのが彼の姿。2mくらいあるって噂をきいていたから他の人に比べてそうとうでかい。ひときわ目立つ。昔のクラスメートを見て懐かしいさを感じた。そういえば紫原君って秋田いかなかったっけ?

ただなにもせず立ち止まって彼を見つめてたら、気づいたのか「あれ、蓮ちん?」と声をかけてきた
とっさのことで驚いたが、久しぶり。と、返しておいた
名前と顔を覚えてくれていた事に驚いた

「1人?」
「うん、1人。紫原君も?」
「うん」
「一緒にまわる?」
「そうだねー」

そうして一緒にまわることになった。紫原君が射的を見つけてあれやろうと誘ってくれて今にいたる


「紫原君本当に上手だよね。コツとかないの?」
「教えて欲しいの」
「お願いします」
「んー、じゃあねー…」

銃を持った手の上に彼の手が覆いかぶさる。多分本人は一緒にやろうとしてくれてるのだろう。体で教えるってやつ。ただ、顔が近い。いつもなら身長のでかい紫原君の顔は上の方にあるのに今日は近い。そして顔が熱い

そのまま大っきな手と一緒に人差し指に力をいれたらいい音をだしてキャラメルの方に向かっていった。

「あ、当たった…」
「やったねー」
「うん、ありがとう」
「最後の一回蓮ちんやっていいよ」
「え、いいの?」
「またやればいい話だし」
「がんばる…」

さっきの容量でまた、人差し指に力を入れる。ポンとまたいい音をたてて、キャラメルが落ちた

「やった…!」
「蓮ちんキャラメルばっかりだし」

素直に喜んでる私に釘をさしてくる紫原君はなんだか鬼畜だと思う。とれて当然とか思うなよチクショー!別に悔しいとか思ってないからなぁああ!!

「だ、だってレモン牛乳キャラメルなんだもん」
「ふーん、じゃあさ、勝負しよーよ。どっちがたくさんとれるか、ね」
「えええ!いきなりっすか。私不利じゃない」
「全然。オレが教えたから不利じゃないし。それと、負けたら罰ゲームね」
「え、今からなの」


子供のたくらみのように見える紫原君の笑顔。彼は巨人なのに可愛い顔で言ってきたが、私には無理なわけで
でも、負け戦でも挑むのが蓮であるのでとりあえずお金を払ってから構えて狙うことにした。
隣の紫原君はなんか大っきなまいう棒の詰め合わせを落としていたが気にしないことにした

私はとりあえずキャラメルでも狙うこたにした

拳銃とキャラメル

キャラメルばっか取った私に対して同じ数で大きなものばかり取った紫原君に負けたのはいうまでもない。そして罰ゲームをうけたのはまた別の話

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120824蜜柑

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