黒バス | ナノ

ある日の朝のことでした


今日から入学式だ。中学のときとは違い、同じ部活のメンバーとは離れ離れになってしまったけど、幼馴染みのあいつとはまた同じ学校だった。
幼馴染みと同じ学校だと知ったのは合格発表の時。なんであんたもいるの?って聞いたら「俺もココうけたんスよ。ま、推薦みたいなもんスけどね」って返ってきたのだった。ようするに事後報告というやつだった。それと同時に腹立たしく感じた
私は幼馴染みとはいろいろあって正直同じ学校に行きたくなくてこの学校を選んだのに…。ついでにだれも教えてくれなかったんだ。けして幼馴染みとは仲が悪いというわけではないのだが、なんというか、あいつに関わると女の子関係で恐ろしいものを見なくてはならなくなるのだ

真新しい制服を着て、用意をする。新しい鞄には必要な物をパンパンにつめている。
時間を見て待ち合わせの時間に遅れていないか確認した。なんといいますか、ご近所つきあい?幼馴染みつきあい?で、一緒に登校しなければならなかったりする。まあ、母親同士仲良いのもあるのだが


トントントンと足音たててリビングに行く。そういえば朝食まだだった

「お母さん、朝ごは……て、なんであんたが食べてるの?!」
「蓮の家のご飯はあいかわらず美味いっスよ」
「えぇ〜、蓮ご飯いるのー?」
「蓮が高校生だなんて…」
「蓮お兄ちゃんの膝こいよ!」

口々に発する家族と共に1人家族じゃない人がいた。

「蓮早くしないと遅刻するっスよ。入学式から遅刻とか目立つんでやめて欲しいっス」

もぐもぐ口を動かしながら喋る幼馴染み。黄瀬君は、まるで最初からここにいたように振舞っていた

「はあ、入学式の朝から黄瀬君と、顔を合わせないといけないなんて…最悪だよ…。いただきます」
「そうっスか?俺は清々しいっスけど。あ、おかわりしていいっスか」
「これで同じクラスだったら泣いちゃう」
「俺は嬉しくて飛び上がりたくなるっスよ」

たんたんと会話をかわしてから朝食後、歯磨きなどをすませて家を出た
玄関先でお母さんが

「涼太君の家の家族と一緒にみんなで入学式行くからね!」

と言ってきた

「カメラ忘れないでほしいっス」
「……迷惑かけないようにね…」

黄瀬君はくるりと振り返って満面の笑みで手を振りながら言った

ある日の朝のことでした

(いってきます)(いってくるっス)

ーーーーー

こんな感じのぐだぐだしりーずはじまります。

120822蜜柑

prev / next
[ back to top ]

第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -