02
「はぁ、」
仕事を探そうと思ってアンジュさんのところに向かったら、アンジュさんが大きなため息をついていた
「どうしたの?アンジュさん…」
「ええ、ちょっとね。こんなに記憶喪失っているんだなっつ思って…」
アンジュさんがまたため息をつく
そんなアンジュさんに私は
「ごめんない」
と言うしかなかった
でも、アンジュさんがいなかったら私、死んでたし。そんでもって、記憶のない私を教会で働かせてくれた。それから私はロックスから護身用として剣術を習った
「いいのよ、あやまらないでよ。だってあなたはなんでもしてくれるし」
「それはアンジュさんが働かざる者食うべからずって言うから…」
思えばなんか騎士学校に入学させられたっけなぁ。スパイとして
あれはきつかったなぁ。でもそのおかげで剣術はとても上達した
それに、友達いっぱいできたし
「あ、そうそう。あなたにお願いがあるの」
「なんですか?またよからぬことですか?スパイはしませんよ」
にこにこしながらいうアンジュさんに私は寒気がした
「違うわよ!ただの討伐。なんだけどついでに情報収集もよろしくね」
「はあ、わかりました」
私は少しため息をついてから、討伐に出かけた
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120312
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