08

「ちょいちょい、ちょいちょい」

ウッドロウさんから人探しを頼まれたので行こうと思い、道具を揃えようと思ってホールに向かった。そしたらアンジュさんとリモンさんがいて、にやにやしながら冒頭の言葉をかけてきたのだ


「な、なんですか?」

恐る恐る近づいた

「あのね、今からでるんでしょ?だったらさ、限定50個の特別なプリン買ってきて。ね?」
「え、あの…プリン…ですか?」
「そうそう!お金渡すからさ!あ、パエリアの分も買ってきてもいいよ」
「分かりました…。でも今からでも残っているのですか?」
「大丈夫、大丈夫!そのお店お昼からだからさ!」

肩をぐっと押されて私は「はい、」としかいえなくなりました
その後ろでアンジュさんがニコニコしていたので余計断れなかったのです
目…笑ってないです…アンジュさん




それからそのお店に行って、なんとかプリンを買うことが出来た私は、そのウッドロウさんが言っていたアルマナック遺跡に足を踏み入れました
魔物にプリンを食べられないように進むのは大変でした。が、なんとか奥にたどり着くことが出来ました
そこにはでっかい大男を捕まえている最中の少年がいました。
ことが片付いた後、その人がこちらに振り向きひとこと

「フン、お前がウッドロウの言っていたギルドの者とは、お前のことか」
「はい、多分私の事…だとおもいます」

それから私に剣を向けて言った

「話は聞いてやろう…、ただし、それはお前の実力の査定がすんでからだ!」

言葉をいい終えたときには私に向かってきていた
それをすれすれに交わす

「きゃあ!げげげげ限定50個の特別なプリンがああああ!!!」

危ない危ない、もう少しでプリンがふっとぶ所だったです

「プリン…だと…!?」

私の叫びはもちろんその方に届いていたみたいで、実はその言葉の内容に耳を傾けたいたらしい

「おい、その限定50個のプリンまだ残っていたか」

険しい顔で私に向って言ってくる
でも攻撃はやめてくれなかった

「私が行ったときで最後だったのでないと思います」

そう、私はラッキーでした。ちゃんと3つ買えたので…
ホッとしたのもつかの間、今度は目をギラギラ光らせて
「そのプリンをよこせ!」
と言ってきた

「わわわわわ分かりましたから!攻撃やめて下さい」

プリンをかばいながらだなんてとてもじゃないけど無理です

でも、物分かりはいいみたいで攻撃はやめてくれました

「はやくよこすんだ」
「ギルドに着いてからじゃ駄目ですか」
「分かった。その代わりギルドについたら速やかに渡せ。いいな」
「分かりました。では帰りましょう。プリンがぐちゃぐちゃにならないうちに」
「…そうだな」

こうして私はプリンをぐちゃぐちゃにせずバンエルティア号につくことができました。うん、よかったよかった

その後、ウッドロウさんから紹介があり、リオンさん…という方だと分かりました

ホールに一度戻るとリモンさんが待っていたかのように駆け寄ってきて
「プリンかえた」
と聞いてきました。
「はい、ちょうど買えましたよ」
と、返事してプリンをお二人に渡しました。そのときにアンジュさんが「リカルドさんっていう方が入ってきたから挨拶しときなさい」と、言っていた

私はその後再びリオンさんの部屋に行き、プリンを渡しました
そしたらリオンさんは満足度そうに食べていました
私はかるーく自己紹介をして少し言葉をかわした後、その場を去りました。
これから仲良くできるといいな…


こうしてまた一人、また一人とギルドのメンバーが増えていくのでした




ーーーーー

うちのリモンさんはちょくちょくいろんなところに顔をだしてます笑

120406

 
▲  back



「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -