07
スパーダさんの報告が終わってすぐに私はリモンさんの所へ向かいました。私が医務室のに入り、リモンさんのことろに行ったらスパーダさんが先に座ってました
「あの…えっと…す、スパーダさん」
「あァ?」
あまりにけわしい顔をしていたので話しかけたらけわしい顔で答えが返ってきました。すこしびっくりしました
「いや、あのう…リモンさん顔色良くなりましたね」
「最初に比べたらな」
「えっと…その…」
話をとぎらせてはいけない!と、思ったのですが全然思い浮かばなくてだんまりしてしまいました
なんせ記憶が最近の事しかないですから…
その最近の記憶を巡らしていたら、スパーダさんの腰にある剣に目がいきました
あ、剣!
「あの!スパーダさんって二刀流なんですか?!」
「そうだけどよォ、んだよ」
「かっこいいですよね!剣持って戦うのって」
「は?んなのあたりめーだろ」
「実は剣士をしてるんです!で、その…今度双剣士になろうと思いまして…よかったら教えてくれませんか?!」
「別にいいけどよォ」
「本当ですか?!やった!」
嬉しくてつい大きな声を出してしまいました。そしたら医務室で勉強していたアニーさんがびっくりしていました。ごめんなさい。気をつけます
それから剣の話になって、なんとなんと話が盛り上がりました
話をしているとリモンさんがすこし唸っていて、見ているといきなり
「糖分ンンンンンンンン!!!!!!」
と、大きな声でリモンさんが起きあがりました
勉強していたアニーさんはいつの間にか居なくなっていて、リモンさんの声が医務室に響きました
「今日のおやつはきっとロックスのアップルパイだわ!あ、パエリア…に不良貴族」
「おい、一言目がそれかよ」
「おはようございます。体はもう大丈夫ですか?」
「体…?それよりここは…」
「バンエルティア号の医務室です」
「なるほどねぇ…。じゃあ今から食堂に行ってくるね!」
いきなり起きてから食堂に行こうとするリモンさんをスパーダさんが腕をつかんで「ば、バカかお前!」と言いながら行かせまいとしていました
えっと…ずっと寝てたのでお腹…すいていたのでしょうか…?それなら私がとりに行くのになぁ。
と、思ってその旨を伝えようとしたらドアが開いてカノンノさんがやってきました
「あれ、リモンやっぱり起きたんだ。廊下まで声聞こえてたよ。びっくりしちゃった。あ、パエリア、ロックスがおやつ焼いててくれてるよ。だから食べにおいでってさ」
「カノンノ!今日はアップルパイ?!」
「ん?多分そうだと思うよ」
「やっぱり食べに行かないと」
にこにこしながら話してくれたカノンノさん。リモンさんはちょっぴり息が荒いです
「リモンはもう少し寝てた方がいいと思うけど…聞きそうにないね。待ってて、私が持ってくるから」
「私も手伝います!」
「大丈夫だよ。パエリアはリモンが動かないように見張ってて」
「わ、わかりました」
カノンノさんはそう言ってから食堂に向かいました
カノンノさんが出て行った後リモンさんがスパーダさんにむきあって、
「あ、スパーダありがとうね」
って言ってました。スパーダさんは少し顔を赤くして、「お、おう…」と、言ってました
「パエリアもありがとうね」
「え、」
「素直に受けとっとけって」
「はい…えっと…」
「こういうときはどういたしましてって言うんだよ」
「どう…いたしまして…」
リモンさんとスパーダさんにあおられて言ったものの…なんだか少し恥ずかしかったです
リモンさんとスパーダさんはにやにやと笑ってましたが…
そうしているうちにカノンノさんがアップルパイを持って来てくれて、みんなで食べました。リモンさんは本当にもう元気だから部屋で休む。と、言ってカノンノさんと一緒に部屋に帰っていきました
私はというと、とりあえずホールにでも行こうかな。と思っていたのですが、スパーダさんに「おい、」と話かけられて、「はい?」と返事しました
「お前、なかなかおもしれーヤツだな。まあ、これからよろしくなァ」
と、言いながら私より先に歩き、背中を向けたままてるを振ってくれました
「はい!」
と、私も大きな声で返事してからスパーダさんの後に医務室を後にしました
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20120331
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