空が青すぎたせいでこれは、ななしことディセンダーがラザリスとの最後の兄弟喧嘩に行く前の話である
「ななしでしたら甲板にいましたよ」
ありがとうございます。といって僕は甲板に走った
僕が甲板に走っているのは簡単でもないけど簡単で、ただ、ななしさんと最後の時を過ごしたい。だから最後の戦いに同行したい。と、いうものでした
本当は信じたくなかったんです。が、ななしさんがいなくなるのはとてもさみしいと思ってしまう自分がいて…信じることしかできなくなりました
結局。です
僕は甲板の前に立ち、大きく深呼吸をした。そして、重い扉を開けてななしさんの名前を叫んだ
そこにはななしさんが居て、隣にはあのリオンさんと、スパーダさんがいた
スパーダさんは僕を見て「でけー声だしてなんだよ」と言ってたが、そんなのお構いなしにななしさんを見た
ななしさんは目が合うなり、「ジェイ君だ〜」とへなりへなりと笑いながら声をかけてきた
「あの、僕も最後の戦いに同行させてください!!」
勇気を振り絞り、言った。恥とか今は考えている場合じゃないと思ったから
「ん?そんなの良いにきまってるじゃん!!それにジェイ君いたらひゃっくにんりき〜」
「はぁ、」
彼女から返事はとても早くて、なんか自分が急いでそんした気になった
「君もか、」
「はい?」
リオンさんが口を開く
「僕たちもななしと戦う為に同行したいと言ったところだ」
なんだか、2人に先を越された気分で少しもやっとした
「にしても珍しいなァ」
「そうですか?僕、知らないことがあると気になって仕方のないせいかくなので」
「あ!わ、忘れてた!!」
「何をだよ」
ななしさんが大声を出して言った。さっきのへなりとした顔から真剣な顔に変わった。この人は本当に表情をころころとかえてくる
「あのね、カノンノとリオン君とスパーダ君とジェイ君入れたら5人になっちゃう!」
「どういうことですか?」
「えっとね、カノンノがね、『最後の戦いに行くときは一声かけてね』って言ってたこと忘れてた。だから誰かお留守番しないと駄目かも・・・」
「じゃあ一番遅かったジェイが留守番だな」
スパーダさんがにやりと口角をあげて言う。それにあわせてリオンさんは同感だ。という顔をした
それからちょっと口論している僕たちをみて、ななしさんが、
「あ、私がお留守番したらいいのか!そしたら喧嘩にならないね!」
とかわけが分からないことを言い出した
僕たちが一斉に「意味がない!」と突っ込んだのは無理もない
それを聞いてななしさんが「仲いいね〜」とかおき楽に言ってきたので、これもまた3人息ぴったしに「仲良くない!」っと言ってしまった
「あ、べ、別にわ、私・・・・・同行しなくても大丈夫だよ・・・・?」
と声が聞こえたので振り返ってみるとそこにはカノンノさんが立っていた
いつの間に入ってきたのか気がつかなかった
「カノンノ・・・」
彼女はななしさんにもう行くのかと聞く為にここに来たと言う
「えっと、私そんなに力になれないし、それに、私以外に行きたいっていう人がいるんだから行くべきだよ。私なら大丈夫!影でそっと見守っているからさ!ね?」
「でも、それじゃあアンジュさんに怒られちゃうんじゃ…」
なんだかカノンノさん凄く落ち込んでいる感じでした。うつむいて、少し涙を浮かべているような
「大丈夫、私隠れるのうまいから!いつもみたいにやるからだいじょうぶだよ」
「いつもみたいに…?」
「あ、なんでもないよ」
いつもみたいにって言葉が引っかかりましたが、それは気にしないことにした。
そう、気にしてはいけません…
「じゃあお言葉にあまえて4人でしゅっぱーつ!」
とまたへにゃりと笑って彼女は言った
また一斉に返事して、
それを見た2人が「仲良しだね〜」と口にだした
それをきいてまた一斉に「違う!」って否定していまった
へなりと笑う彼女を見ていたら、正直、こんな平和が続けば良いのに。
なんて考えてしまったのはきっと
空が青すぎたせいですね
tanks:魔女のおはなし
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遅くなって申し訳ありません!
そして大して絡んでおりませんね。あれ?あれれ?
とにかく、キリ番リクエストありがとうございました
補足ですが、カノンノさんはディセンダーちゃん大好きです
120309
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