クリスマスにはどんちゃん騒ぎ
「きーくー!ハッピーメリークリスマス!」
12月25日、晴れ
今日はたまさんとクリスマスを過ごすことになっていて、私は楽しみです
「はーい、」
私は、たまさんに向けて笑顔をつくる。玄関を開ける音がしたので、入ってきたのでしょう
「お邪魔しまっス」
私が玄関を見ると、そこにはたまさんと、香さんが居ました
「香さん?どうしたのですか」
なんでいるのだろうと思ってきいてみた
すると、
「さっき、偶然帰ってるときにあった的な。そしたらたまが今日菊さん家でパーティするって言ってたんで、一緒に来たッス」
「あ、さっき湾ちゃん達にも電話したからもう少ししたら来るとおもうよー」
「ヘェ、ソーナンデスカ」
二人っきりのクリスマスがぁぁぁぁぁあ!
くそぉぉぉおお!
とか、口にはだしませんけど
「香君見てー!」
「なに?」
「今の菊の顔の真似」
「ぶっ、まじうける」
2人は2人ではしゃいでいます。少し複雑な気分ですが、私は料理の続きでもするとします
台所まで聞こえる2人の騒ぎ声をよそに、トントンとリズムを刻むように包丁を鳴らす
そのうちチャイムがなり、湾さんとヨンスさんの元気な声が混じり、よけいに騒がしくなった
やっぱり今日は鍋にすることにしたので、後は向こうで用意をするのみになった
「お!今日は鍋なの?!」
「ええ、はい」
「私菊の鍋すきー!やったー」
「菊さんの料理楽しみネ」
コンロを置いて、鍋をおくそして火をかける
そしてしばらく待つ
待ちきれなくなったのか、そわそわしている人もいるが冷静に、そして戦闘体制になる
皆考えは同じようだ
良い香りがしてきたので、鍋をあける
「「「「「うぉぉぉぉおお!!」」」」」
カーンと鐘がなったように皆いっせいに鍋に鍋に群がった
「この肉の期限は俺だからおれのものだぜ!」「香!私の器から豆腐取らないでヨ!」「すべての糸こんにゃくは私のものだぁぁぁぁあ」「ヨンスさん肉ばかりとらないでください!」「まじ戦場的な」
沢山の声がまじりあって、お鍋の具があっという間になくなり第2ラウンドがはじまった。そんなこんなでお鍋は大好評だった
「たまには賑やかもいいよね」
いきなりたまさんが話しかけてきた
「え?」
「いつも2人だからさ、今日はどんちゃん騒ぎもいいよね!って思ったんだけど、菊は嫌だった?」
「ああ、そういうことですか。確かに、こういうことはこういう日にしか出来ませんもんね」
「うん!」
たまさんは、満面の笑みを浮かべた
「よーし、今夜は皆寝かせないよー!」
たまさんの声が部屋に響いた
クリスマスにはどんちゃん騒ぎ
「はうん、香湾ヨンス…」
「はぁ、たまさん…」
ーーーーー
120209