音楽という概念


協演制度までの成り立ち
演奏家という職業が人々に認可され始めた頃、小さな交響楽団が生まれました。その頃は協演制度というものはなく、彼らは自らの「意思」で集まり、オーケストラを作り上げたと伝えられています。彼らは世界を渡り歩き人々にたくさんの音色を聴かせ、やがて「小さな音楽隊」として語り継がれることになります。
この「小さな音楽隊」が、今の協演制度の元となっているとされています。
彼らによって、重なりあう音楽の素晴らしさが証明されたのですから。


魔法としての音楽
音楽にはたくさんの思いや感情が込められています。
人々たちはそれを演奏することで、その楽譜に記された力を発揮することが出来ます。それは、人を楽しませるということから、攻撃をするための波動を形作ったり、或いは人をある程度治癒させることも可能です。
音楽家という職業は、大雑把に分類すると二つに分けられます。

@独奏者
「楽器」という媒体を使い音楽を奏でる者たちの総称。
最もポピュラーな職業であり、大体の人々は奏者として日々を暮らしている。
どの楽器を使うかは個人の自由であるし、自らで作ったオリジナルの楽器を用いる者もいる。
また、音楽に特に優れるものの中には楽器を使わない事も。
その場合は音楽の記された「楽譜」をそのまま詠唱することで音色を奏でる。楽譜の音色を狂いなく再現することの出来る人間は本当に少ない。

A指揮者
協演制度をした音楽家たちの個性の激しい音色の洪水。それをひとつにまとめる重要な存在であり、交響楽団を成立する上では大切な役割である。
単体ではあまり目立たない職業であるためか、人口は奏者の半分以下。代わりに、音楽の技術などは奏者よりも高いレベルを要求される。用いる道具は主に指揮棒。


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